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Vol. 10 水道代が年間に1000ドル?!

VOL.10 2007年9月24日 ───────────────────────
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                発行:イーストウィンド <隔週月曜配信>
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ラグビーワールドカップがいよいよ始まった。

NZ代表オールブラックスが試合開始前に行う「HAKA(ハカ)」はマオリ
の民族舞踊であり本来はマオリの戦士が戦闘前に踊っていたらしい。

スクリーンを通してだが生まれて初めて観たHAKAは衝撃的で、各選手が頼
もしく大きな存在に見えた。引き続き行われた試合を観ながら、ラグビーに興
味の無い私はふと、半年前にワイタンギ記念館へ訪れた事を思い出した。

ワイタンギ条約は私の見解で言わせてもらえば、イギリスにとって都合良く締
結されたもので、悪い言い方をすれば無知なマオリ人を利用し、騙してNZの
利権を奪ったのがイギリス。そして土地問題がきっかけで勃発したマオリ戦争
、その結果実質的にイギリスの統治下となってしまったNZ。

それからしばらくの間、マオリ人には不利となった状況下が続いていたが、現
在ではマオリ人に対してだいぶ優遇措置がなされているお陰でマオリ人の多く
が働く意欲を無くし、これが社会的に問題になっている。

そして昔は南島にもいたマオリ族もパキハ(NZでは白人をこう呼ぶ)に追い
出される形で北へ北へと移動し、今ではマオリ人口の95%は北島にいるようだ。
しかもオークランドやウエリントン等の都会ではなく、ネイピアやファカタネ
等の東海岸や、ファンガレイに多くマオリ達が固まって生きている。

こんな背景を知ると、とてもHAKAを踊っているマオリ達の勇敢な姿が思い
浮かべず残念だ。そんなことをポワーンと考えながら、ふと気がつくと画面上
にはイタリアに圧勝したオールブラックスチームの凛々しい姿が映しだされて
いた。


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今日のメルマガラインナップ

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1.車の個人売買には注意
2.水道代が年間に1000ドル?
3.ワイン2杯くらいは運転OK??
4.連載コラム! 周さんのNZ生活(VOL.04)
   〜 「 送りあわせ 」のない国 〜


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  1.車の個人売買には注意

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NZで不自由なく暮らしていく為に車は必要なツールの一つである。車の入手
方法はいくつかあるが最も一般的なのが個人売買(カーフェアも含)。ディー
ラーから購入するよりも安いし、車に詳しい人にきちんとみてもらえば個人売
買でも問題ないじゃん!ということで比較的お金の無いワーホリには人気のあ
る入手方法であるが、ここに大きな落とし穴があった。

毎週日曜日に実施されるエレズリーホースレース(オークランド中心部から車
で15分程)のカーフェアは国内でも最大規模で何千もの車が野外にディスプレ
イされるので、目的に合った車を求め易いと沢山の人が訪れ、私の友人も3ヶ
月程前にそこで車を売却した。

しかし、先日友人の元へいきなり警察からスピード違反による手紙が送られて
きたのである。購入者が名義変更をしていなかったのが原因だった。幸いトラ
ブルにはならずに解決に至ったが、こんなケースならまだかわいいほう。もし
、売却者が車のローンを残したまま売ったらどうなるか。日本の場合とは異な
り、NZではローンの債務者は名義変更をした時点で新名義人へ変更となって
しまう。 

一般的にNZ人は、いともた易くローンを組みたがる。なぜなら、審査は非常
に簡単、しかもいくつものローン会社から金を借り、返済をしていなくてもロ
ーンを組める場合が多いからだ。

ちょっと話はそれるが、私の親友のフラットメイト宛には裁判所から何通もの
借金未払いの通知がここ数年間送られてきているがもう今となっては封を開け
ることすらなく、全く払う気がないようである。それでもローンを組んでアパ
ートメントを買おうと思っているから、飽きれるより逆に感心してしまう。
(こういう実情を知るとNZは大丈夫か?と思ってしまうが・・・)

こんな背景から、ローンを組んで車を購入する確率が高いと考えてもおかしく
はないから充分気をつけてほしいのだ。


それではこれらの問題を避けるにはどうしたらよいのか?

1.名義変更→売却者、購入者が一緒に郵便局へ出向き手続する
※基本的には名義変更料金($10程度)は購入者が負担
2.盗難車、借金を抱えている車かどうか等のチェック

VRI(Vehicle Information Report)のサイト
で確認可能($30)


〜補足のお知らせ〜
1.規則としてWOF(車検)の期限は1ヶ月以上残しておかないと車は売れない。
2.レジストレーション(登録)は切れていても購入できるが、購入者がレジス
トレーション する時はレジストレーションが切れた時からの登録となって
しまうため、余計にお金がかかる。
3.WOFは1回$25から$45程度、車両登録は1800ccのセダンで大体年間$180位
4.WOFは新車登録してから6年未満の車は年に1度、それより古い車は半年に1
度行う。


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   2.水道代が年間に1000ドル?

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「水道代がめっちゃ高い!そもそも何でAKLだけ水道代がかかるの???」

オークランドに住み初めて最初に驚いたのが水道代の高さだというDちゃん。
そればかりかずっと住んでいたハミルトン時代には水道代なんて払った事が無
かったという。話に聞けば、オークランドが水道代を請求し始めたのが約7、
8年前。それまでは無料だったそうだが・・・。じゃぁ、オークランド以外の
地域はどこも水道代が無料なのか????

NZ国内の殆どの場所では水道代がRATES(固定資産税)に含まれているため、
例えば家を借りている人は水道代を支払う事はない。
(※詳しくは各地域のシティカウンセルに問合せを。)

でもオークランドの場合はメーターで水道料金がかかる。例えば、オークラン
ドシティを管轄している水道会社「METROWATER」の場合

年間水道サービス料:$71.80/年
全体の水道代:$1.405/1000リットル
下水代:$3.36/1000リットル
利用量はメーターベース。

例えば前回から今回の値を差し引いたのが3万リットルとしたら飲み水は$1,40
5×30=$42.15。下水はメーターの値より75%が計算され、$3.36×(30×75%)
=$75.6支払わなければならない。 

下水料金の方が高いのは下水浄化作業には高額の費用がかかるためであり、75
%が下水、残りの25%はガーデンに利用する水の量(無料)と見込んだ上での計
算となる。「いいや、25%以上は絶対にガーデニングの為に使ってる!」とク
レームをしたければ庭に別途メーターをつけるように指示があった。さすがガ
ーデニング王国。 


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   3.ワイン2杯くらいは運転OK??

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ラグビーワールドカップが始まってから、夜のオークランド市内周辺は警察に
よる検問所があちらこちらに設置されている。

そんな中、仕事帰りにお酒を飲み、ほろ酔い気分のまま運転での帰宅中、うっ
かり検問につかまってしまった。

警官:「名前と住所を言いなさい」
私: 「XXXXXXXXXXX」 

アルコール検査の機械になるべく息を吹きかけずにとトライをしたが、この工
作がバレたようで、何度かにわたる呼気テストの結果警官の顔が強面に変わっ
た。 私よりも2倍くらい大きいその警察官は非常に怖くみえる。

警官:「ちょっと車を降りて、別の車両で検査を受けるからね。ところで君は
実際今夜どれくらいお酒飲んだ??」

私はドキドキしながら、これは正直に答えた方がいいのかどうか考えながら、

私:「ワイン2杯と日本酒小さいコップで1杯くらい」
警官:「そうか・・じゃ、とにかく中に入って」

救急車のような小型バスの中に入ると周りにはひどい酔っ払いも混ぜて他3名
くらいが検査を受けている。私の差し出した運転免許書を元に、警官がフォー
ムに色々記入している間、これから私はどうなるのか、心臓をバクバクさせな
がら次の指令を待っていると、「じゃ、君こっちの機械にきてふーっと思いっ
きり息吐いて」もうこれで強制送還になったとしてもそれはそれで運命、と思
いながら吐くと、ジジジジとレシートみたいなのが出てきた。283mcgとの表
示を見た警官が「もう帰って良いよ」、

????どういうことなのかよくわからず、ドキドキしたまま帰宅。
この興奮?は翌日になっても治まることはなかったが、私の場合はセーフだっ
たと教えてくれたのが、私の友人Yちゃん。

今免停中のYちゃんはビール5本、ワイングラス1杯を飲んだ後の運転中検問に
捕まった。私と同じように小型バスへ移動し、2度の呼気テストを行い1回目47
0mcg、2回目は少ししか吹かず430mcg。1回のうちどちらかの数値が400mc
g未満であればセーフだった。(※20歳未満は150mcg未満)

※mcg=呼気1リットル当りのマイクログラム値
※1マイクログラムは1000分の1ミリグラム

引き続き血液検査もするかどうかの話になったが警官に、血液検査の方が数値
がはっきり出るからしないほうががいい、と忠告を受けたという。

その時点では「今後10時間は自動車を運転しないように」と書かれたメモを渡
され、友人を呼び出して自分の車を運転してもらい帰宅。

それから約1ヵ月後、忘れかけていた頃に警察から手紙が来る。裁判所に来い
という内容だった。日付と時間と場所が指定されているがそれが3ヶ月も先で
、それまでは運転をしても良いというからある意味面白い。

さて、実際に指定された通りに裁判所へ行くと彼女の飲酒運転に対する裁判が
始まった。事を長引かず費用も最小限に収めるためには自分はGUILTY(有罪)で
あるが、非常に反省しているのだと誇示をする必要があると教わったらしい。
結果、6ヶ月の免許停止、そして430ドルの罰金を命じられ終了。

430ドルの内訳:130ドル(裁判手数料)+300ドル(呼気テストの結果で数値の
低い430mcgを元に基準値をオーバーした30mcgを1mcg=10ドルで計算。 

彼女の話によれば、裁判所では無料で通訳サービスが受けられるらしい。
日本人の通訳者は非常に少ないのでうまく捕まるかどうかは不明だが。


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   4.連載コラム!周さんのNZ生活(VOL.04)
   〜 「 送りあわせ 」のない国 〜

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「サンキュー」。近くの小学校の制服を着た10歳くらいの少年が、自転車で追
い越しざま大声で挨拶して行く。散歩中のこちらが少年の自転車が走りやすい
ように道を空けたときだ。向かい側からこれもわれわれと同様、朝の散歩に出
たらしいKIWIの熟年夫婦がすれ違うときにニコニコしながら「グッドモーニン
グ」とか「ハロー」と声を掛けてくる。もちろんこちらも挨拶を返す。

東京に住んでいたとき、朝の散歩ですれ違っても知らないもの同志が笑顔で挨
拶しあうことはあまりなかった。「日本人は人見知りだから」。「西洋では相
手に敵意がないことを知らせるために必要以上に知らないもの同士が握手や挨
拶をするんだ。それだけ昔から物騒な社会だったのさ」という事情通の話も聞
いたことがある。でも、知らない子供に道を譲って大声でサンキューといわれ
、散歩で見知らぬ人と挨拶を交わすのはやはり気持ちが良い。

家人が最近バスに乗ることを覚えた。高齢の女性が(これはちょっと家人に読
ませられないか?)バスに乗ったら、まず間違いなく若者が立って席を譲って
くれるという。そしてほとんどの乗客が降りるとき大声でドライバーに「サン
キュー」と声をかける。わたしはかつては日本にもこんな"美風“があったこ
とを覚えている。

いつのころから変わってしまったのだろう。とくに最近は混み合った電車に乗
ると非常に不愉快になる。扉近くにいる者があとから入ってくる乗客に頑とし
てスペースを空けない。「先に乗ったのだからここはオレの場所だ」といわん
ばかり。後ろから押されてその人を押す形になろうものならタックルを受けた
ラガーマンのように体全体を堅くして押し返してくる。むかしこんなことをす
る奴は知能の低そうな顔をした若者に多かった。しかし近頃では髪に白いもの
が混じった普通のサラリーマン風も同じことをやる。だから、電車は入り口近
くがやたらに混んで、中はそれほどでもないといった"不均質“状態になる。
よくかき回してないホットケーキの粉みたいなものだ。

かつては混み合った電車で後から人が乗ってくれば窮屈な中でもその人が立ち
やすいようにからだをねじったり、足をずらしたりして「送りあわせ」をした
ものだ。だから電車はいつも均質状態を保っていた。それがいつの間にかなく
なってしまった。『シルバーシート』の必要性なんかなかった。若者は電車が
混んでくれば催促されなくても自然と席を立ったし、高齢者には黙って席を譲
ったものだ。今ではシルバーシートに若者が堂々と座る。そばに年寄りが来て
も居眠りのふりさえしない。

ニュージーランドに住んでいろんな人と知り合った。ニュージーランド人を評
して「気が利かない」「頑固なくせにイージーゴーイングだ」という人が多い。
当のKIWIでさえそういう人がいるのだから、かくいうわたしもそんな経験は何
度もしている。・・・が、しかしだ。ニュージーランド人は日本人がいつの間
にか失ってしまったものを持っている。日本人が失ってしまったそういう感覚
を日常生活の中にしっかり組み込んでいる。

「美しい国ニッポン」の標語は安倍首相の退陣とともにもう死語になってしま
ったようだ。このことばは「タイミングをドジッた政治家」のキャッチフレー
ズとして揶揄的に残るだろう。「送りあわせのないニッポン人」の間で。


(周)


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【あなたにもできる! ニュージーランド移住情報 】
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今回もご愛読いただきまして、ありがとうございました。
次回のニュージーランド情報もお楽しみに!

これからもどうぞよろしくお願いいたします。


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