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Vol. 163 不動産の保有権
VOL.163 2013年12月2日 ───────────────────────
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皆さま、こんにちは。
オークランドでは先週末、クリスマスシーズンの一大イベントとなるサン
タパレードが開催されました。
このパレードは1934年から毎年開催されいて、今年がちょうど80回目にな
ります。街の中心を通る2.2キロのコースの沿道には、推定で30万人ほどの
観客が詰めかけたそうです。
公式サイトでは、パレードの様子や数十年前のものと思われる写真なども
掲載されていますので、実際のパレードの雰囲気が気になる方は、どうぞ
ご覧ください。
http://www.santaparade.co.nz/
それでは本日のメルマガをお届けいたします。
(よ)
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今日のメルマガラインナップ
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1. 不動産の保有権
2. ニュージーランドよろず生活コラム(3)
「数字で見るニュージーランド 」
3. ご案内:いま注目される、海外相続の必要性について
4. 移住会員さま/NZコラム
kavuzoさんのニュージーランドコラム
「オークランド近郊の犬を取り巻く環境」
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1. 不動産の保有権
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今回はニュージーランドの不動産の保有権(Tenure)について、ご案内い
たします。ニュージーランドの不動産物件の保有権は大きく分けると2つに
分かれ、Freehold(土地所有権あり)と、Leasehold(土地所有権なし)と
なります。
Freeholdに関しては、土地も建物も自分の資産となり、固定資産税(Rates)
として、役所の指定する不動産評価額(Capital Value)のおよそ0.004%を
毎年支払います。
一方、Leaseholdは、建物は自分のものですが、土地は別の所有者が居ると
いうことになり、固定資産税に加えて、土地の所有者に毎年土地賃借料
(Ground rent)を支払う義務があります。
Leaseholdに関して、土地をリースしている間は、建物のオーナーが同意
しない限りは、土地のオーナーは建物に対して手をかけるといった権利は
持っていません。Leaseholdはしばしば、Glasgow lease(グラスゴーリー
ス)と呼ばれ、21年ごとに更新となりますが、永続的に続きます。
たとえば投資家がLeaseholdの物件を購入した場合、21年間は固定の土地借
地料が保障されますが、更新の際に場所によっては相当な額の土地賃借料
の上昇が考えられるので、特にリース期間の残りが少ない物件は要注意、
ということが言えます。建物のオーナーは更新時には交渉次第で、土地の
オーナーに家を売却したり、もしくはリースを更新しないといった選択も
可能です。
Leaseholdの保有権で不動産を購入した場合は、土地の費用がかからないの
で、Freeholdと比べてはるかに安価で購入出来る点や、場所によっては公
共の公園の敷地内や、海の見渡せるアパートなど、通常では住めないよう
な場所に居住できるといった利点があります。
やはりFreehold(もしくはひとつの土地を分割して複数の物件が建設され
ているCrosslease)の物件が、土地所有権があり人気なのですが、
Leaseholdの物件も条件によっては、魅力的な物件ということも言えるので
す。
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2. ニュージーランドよろず生活コラム(3)
「数字で見るニュージーランド 」
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「住めば都」とはよく言いますが、長く住んでいるとかえって自分の住ん
でいるところの良さがわからなくなるものです。ですが、数ある世界的な
ランキング結果から、ニュージーランドが素晴らしい国であることに改め
て気づかされます。
そのランキングの多くは、ヨーロッパ勢が圧倒的に上位を占めているので
すが、小国であるニュージーランドが意外にも健闘しておりますので、い
くつかご紹介させていただきます。
【平和な国ランキング2013】
ニュージーランド 2位 (日本は6位。1位はアイスランド)
【起業しやすい国ランキング2013】
ニュージーランド 1位 (日本は120位)
【政治家や公務員のクリーン度ランキング2012】
ニュージーランド 1位 (日本は17位)
【お母さんにやさしい国ランキング2013】
ニュージーランド 4位 (日本は31位。1位はフィンランド)
【報道の自由度ランキング2013】
ニュージーランド 8位 (日本は53位。1位はフィンランド)
【豊かさランキング2013】
ニュージーランド 5位 (日本は21位。1位はノルウェー)
【生活の質ランキング2013】
ニュージーランド 13位 (日本は15位。1位はスイス)
【住みやすい都市ランキング】
オークランド 10位 (日本は東京が18位。1位はメルボルン)
【インターネット普及率2012】
ニュージーランド 8位 (日本30位。1位はアイスランド)
(注:調査機関や調査の基準項目によって結果が異なる場合もあります。)
数字だけをみると、まさに桃源郷といった国のイメージですが、犯罪や人
種差別がまったくないわけではありません。必ずしも、万人に適した国で
あるかどうかは、実際に長期で住んでみないとわかりませんが、お試しい
ただく価値は十分にあると思います。
原発がなく政治や経済の面でもクリーンでグリーンなニュージーランド。
皆さまも是非一度、ニュージーランドを訪れてみてはいかがでしょう?
■ニュージーランドよろず生活コラム バックナンバー:
「生活Q&A(1) 小学校と居住地区について 」
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/index.php?vol=162
「今回の市長選にてニュージーランドの永住権について思うこと。」
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/index.php?vol=160
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3. ご案内:いま注目される、海外相続の必要性について
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2008年にいわゆるリーマンショックで端を発した世界的金融危機と続く経
済停滞。そんな中で起こった東日本大震災の日本経済への計りがたいダメー
ジは、今後の日本の経済復興がどれほど険しい道なのかを日本国民にいみ
じくも知らしめることになりました。
これからの日本政府は「震災復興」という言葉だけを利用して、あらゆる
角度から国民に負担を課していくことは目に見えて明らかです。
それに先立って2010年、すでに2011年度の税制改革法案の中で政府は「所
得税増税」「相続税増税」「消費税増税」等の非常に大きな税制改正を通
す予定であることを発表していました。
震災後の対策に右往左往する中国会審議が延期されているものもあります
が、近い将来必ず国民の負担がさらに増大する方向に政治が舵取りされて
いくのは間違いありません。
その中でもとくに相続税の基礎控除が引き下げられました。
「5000万+相続人毎1000万」だったものが、「3000万+相続人毎600万」に
引き下げられています。さらに死亡保険の非課税枠を縮小して相当な増税
を予定しています。
相続税はスイス・スウェーデン・イタリア・カナダ・シンガポール・タイ・
マレーシア・オーストラリア・ニュージーランドなど廃止している国も多
く、これから廃止に向けて動いている国も増える中で、「死者に鞭打つ」
時代遅れの税金でありながら、日本では裕福な層から効率的に税金を徴収
できるシステムとしてますます強化しようとしているのです。
子供たちのために必死で働き蓄えた資産、すでに所得の段階で納税してい
る資産への再課税が一層厳しくなり、原発の健康不安は増大し、そしてな
により国(政府)に対する信頼が喪失している今の日本。日本人として、
1人の親として、未来を担う世代へいかに資産を残せるのかー今こそ、世
界を視野に入れた相続対策に踏み出す時です。
海外相続、相続対策について詳しく資料を元にご案内させていただきます。
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4. 移住会員さま/NZコラム
kavuzoさんのニュージーランドコラム
「オークランド近郊の犬を取り巻く環境」
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犬にとって、今我々が住んでいるオークランドの北約50キロ(シティから車
で50分)のエリアは、以前住んでいた横浜に比べて天国です。毎年飼い主が
義務を果たしてちゃんと登録料を払えば、それなりの権利を与えられます。
例えばお散歩。
ほぼ全てのビーチに犬が散歩していい時間、さらにリードなしで自由に遊
ばせられる時間が看板で明記されています。しかもみんなルールを守るし
マナーもしっかりしてます。こちらの犬は殆んど去勢あるいは避妊手術を
受けており、マウンティングやケンカを見たことがありません。『犬嫌い』
のうちの犬もしつこくされたり乗られたり(因みにオスです。念の為)する
こともないので昔ほど犬嫌いではなくなりました。
さらに今年の夏からは、近所のビーチで犬が遊べる時間が朝と夕方、合計3
時間も拡大しました。これは飼い主の要望もあったのでしょうが、逆に飼
い主のマナーの良さ、動物嫌いの人の理解というお互いの立場に立った話
し合いの結果だと思います。
広い芝生のグラウンドも犬立ち入り禁止の看板がない限り自由にお散歩で
き、ご丁寧にも『Dog Exercise Area』、つまり放して運動させてあげてね、
なんて場所まであります。子供達が遊ぶ遊具がある『Play Ground』から何
メートル以内は動物立ち入り禁止の札が立っているところがあり、無くて
も5メートルは離れなければなりません。ここでもお互いルールははっきり
分かっているし、マナーも守っているのでトラブルにはなりません。
国立公園内は犬の立ち入りはたとえ車内でも全面禁止です。特別に保護さ
れているニュージーランド固有の大木、カウリの森も立ち入り禁止です。
しかしそれ以外に犬と歩けるトレッキングコースは一生分以上あります。
その全ての入り口の看板と、有名なコースはガイドブックで分かりやすく
表示されています。
日本に居た頃は国立公園でも犬の進入の可否が分かりづらく、問い合わせ
てもわからず、またOKと言われて現地でトラブルなんて事がしょっちゅう
ありました。犬連れ、それ以外の人とお互いに嫌な思いをしなくて良いだ
けでこれほどストレスが無くなるものかと改めて気が付きました。
今、毎朝晩、車で5〜10分で行ける数多くのビーチを散歩していて、この子
の為にもこの国に来てよかったとつくづく思います。でも本当は綺麗な空
気を吸っている自分達のためになっている気がしますが。
■kavuzoさんのニュージーランドコラムバックナンバー:
「黒ラブ、海を渡ってみる(後半)」
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/index.php?vol=157
「黒ラブ、海を渡ってみる(前半)」
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/index.php?vol=157
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<編集部より>
ニュージーランドではペットを飼う上でのルールがしっかりと決められて
おり、飼い主たちはそれらのルールをちゃんと守っています。ですから、
ペットを飼う人、飼わない人がお互い快適に生活を送ることが出来ます。
住民のマナーの上に成り立つ社会、とても気持ちの良いものですね。
次回の移住メルマガは、12月16日配信となります。
どうぞお楽しみに!
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