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Vol. 101 NZの本屋さん

VOL.101 2011年6月20日 ────────────────────────
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               発行:イーストウィンド <隔週月曜配信>
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 皆さまこんにちは。
 
 北島オークランドは、秋冬に多い雨が今日も降っています。
 それでも日中15度ですので、まだまだ過ごしやすい毎日です。

 最近、移住の下見に来られる方が増えているのですが、

 ・住まいは地域によってどう違うのか?
 ・お子様が通う学校の違いは何があるのか?
 ・生活で必要となるお買い物をどこでするのか?

 より具体的なテーマをお持ちになる方が増えています。
 9月に行われるラグビーワールドカップに向けて、街は日々進化しています。
 私たちも最新情報をご提供していきます!


 それでは本日のメルマガです。


 (き)



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 今日のメルマガラインナップ

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 1.ニュージーランドの本屋さん

 2.連載コラム! 周さんのNZ生活(Vol.95)

  「 虹の季節 」



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  1. ニュージーランドの本屋さん

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 日本では書店の経営が厳しく、閉店が相次いでいると聞きます。ニュージー
 ランドも同様、アマゾンなどの本の通販や、e-bookと呼ばれる電子書籍の
 影響で、書店の利用が落ちています。電子書籍は場所を取らず、好きな時
 に好きな場所で読めるという利点がありますが、私個人的には、今一つ利
 用する気にはなれません。「ハードカバーでなければ本じゃない、だから
 文庫本は読書といわない」とまで言った日本の作家もいるほどですから、
 作家にしても読者にしても本という紙質や装丁にこだわる人も、多くいる
 ことと思います。

 小学校の時に、江戸川乱歩の明智小五郎シリーズをハードカバーで揃えて
 いた私は、今でも本屋さんへ行くたびにわくわくします。弊社オフィス向
 かいにある本屋さんで、ニュージーランド人作家のサイン会がある際は、
 本を購入しなくとも、知らない作家であっても、必ずランチタイムに合わ
 せて足を運ぶほど、あの本屋さんの雰囲気が大好きです。 

 この、オフィス向かいにある本屋さんというのが、ニュージーランドに住
 んでいる人なら誰でも知っている全国チェーン展開の「Whitcoulls」。こ
 の業界40%のシェアをもつWhitcoullsを運営するREDグループは、今年2月
 より、管財人の管理下にありました。このREDグループは、Whitcoulls 63
 店舗、ボーダーズを5店舗、ベネットを5店舗、全国で77店舗をチェーン展
 開しているとして有名です。ばら売りされていたようで、先に10店舗のみ
 が今年の4月にオーストラリアの会社に売却済み。この10店舗は、すべて
 空港にある店舗で、オークランド空港内の5店舗、ウエリントン空港内の2
 店舗、クライストチャーチ空港内の2店舗、ロトルア空港内の1店舗。以外
 にも空港の店舗は街中よりも採算があるのかもしれません。 

 果たして街中の店舗はどうなるのか。5月の終わりごろ、ようやく、デパー
 ト・チェーンの「Farmers」のオーナーでもあるJames Pascoe Group の会
 社に売却されたと発表されました。James Pascoe Groupは、ニュージーラ
 ンドの宝石チェーン店から始まり、2003年に「Farmers」を買収、経営を
 立て直したことでも話題となりました。また、Stewart Dawsons,
 Gold Mark, Stevens, Prounds and Aungus & Cooteなども展開し、オーナー
 はNZのRich Listに成功者として載っている会社です。

 全国12か所にあるWestfieldショッピングセンターで、デパートの
 「Farmers」、Whitcoullsを出店しているこの会社がショッピングセンター
 の店舗面積を占める割合ナンバーワンとなることになります。ただし、今
 回の買収は、採算があわない地震の影響のあったクライストチャーチの3
 店舗、パパモア地区、Upper Hutt地区、アルバニーのメガセンターの店舗
 は含まれてはいませんでした。 

 とりあえず、6月15日で、経営がJapnese Pascoe Groupへと変わり、ニュー
 ジーランドから一つの書店がなくなることは避けられ、ほっとしたところ
 ですが、何店かは閉鎖、または、デパートチェーンの「Farmers」の店舗に
 変わる可能性もあるそうで、今後の展開からも目が離せません。

 
 ▼EAST WIND CO.,LTD 移住部門 ─────

 ホームページ  https://eastwind.co.nz/
 お問い合わせ 
 7F The Data Centre, 220 Queen St, City, Auckland, New Zealand
 



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  2.連載コラム! 周さんのNZ生活(Vol.95)

  「 虹の季節 」

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 晴れていた空が急に曇り、冷たい南風が吹き出すとにわかに黒い雲。あっ
 という間に車のワイパーが忙しく動き出す猛烈な雨。歩道の並木も強風に
 揺さぶられ、歩く人はたちまちずぶ濡れになる。六月、いよいよニュージー
 ランドは冬の入りだ。毎朝見るテレビの天気予報チャンネルは、太陽と雲
 と雨のマークを組み合わせた絵を出す。つまり、晴れたり、曇ったり、時々
 雨というわけだ。

 しかし、この豪雨をニュージーランド人はシャワーという。確かに、10分
 か15分木々の枝も千切れそうな雨風が過ぎると雲間から強烈な太陽が顔を
 出す。そして虹だ。空気がきれいな雨上がりだけに虹は大きく色も濃く感
 じられる。時には二重の虹が出る。このシャワーは一日に何度もあるから
 おかげで虹は一日に何度も見ることが出来る。ニュージーランドの冬は虹
 の季節なのだ。

 虹の季節、などと言ってもさすがにKIWIもこの季節は苦手のようだ。ゴル
 フは出来ぬ。釣りもダメ。洗濯物は乾かない。湿度が高く室内がジメジメ
 するのでほとんどの家では屋内に一、二台は「除湿機」を置く。朝スイッ
 チを入れた除湿機が夕方には満杯(2リットル)になっている。ニュージー
 ランドの夏はエアコンを使わないからこの時期は除湿専門の機械が必要な
 のだ。

 もっとも嫌なことばかりではない。KIWIの大好きなラグビーがいよいよ佳
 境に入る季節である。2月から始まったスーパー15(NZ、オーストラリア、
 南ア各5チームが参加)がいよいよファイナルラウンドを迎える。総当り
 で勝ち残ったチームが6月下旬決勝ラウンドに入るのだ。ニュージーラン
 ドの5チームにはそれぞれトップスターがいて、9月のワールドカップには
 彼らが「オールブラックス(ABS=ニュージーランド代表)」としてチー
 ム仲間になる。だがスーパー15ではチームが違えば敵同士。ABSのキャ
 プテン、クルセダーズのリッチー・マコウ(フランカー)の顔をブルース
 の巨漢ロック、アリ・ウイリアムスがラックで踏んづける。エース・スタ
 ンドオフのダニエル・カーターをABSのプロップ、ティアラタが強烈なタッ
 クルで弾き飛ばす。見ているこちらは「オイ、オイ3ヵ月後にはワールド
 カップだぞ」と心配したくなるような激しいシーンである。これらの選手
 が9月のワールドカップでオールブラックスとして登場する。まさに、ラ
 グビーはニュージーランドの国技だ。

 ふと日本の大相撲を思う。変な名前の「技能審査場所」で八百長がなかっ
 たから「名古屋場所から開催する」という。茶番である。ニュージーラン
 ドでも契約すればNHKは見られるがもともと大相撲には八百長がつき物だ。
 そんなわかりきったことをいまさら引退したマスコミ、学者、財界人がま
 じめに討議する意味があるのだろうか。すでに8勝した力士が千秋楽に7勝
 7敗の力士と仲が良かったら頼まれなくても力を抜くだろう。それは八百
 長ではなく「武士の情け」というものだ。その人情をエライさんたちは非
 とするのか。そんな人生を自分自身が歩いてきたならずいぶん寂しい人生
 だったろう。「国技」とか「伝統」とか言わずにオスモウサン同士のぶつ
 かり合いを楽しめばいいのに。虹の話からそれてしまったが。

 (周)



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【あなたにもできる! ニュージーランド移住情報 】
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 今回もご愛読いただきまして、ありがとうございました。
 次回のニュージーランド情報もお楽しみに!

 これからもどうぞよろしくお願いいたします。


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