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Vol. 170 起業家ビザ新ポリシー施行(その1)
VOL.170 2014年3月31日 ───────────────────────
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発行:イーストウィンド <隔週月曜配信>
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皆さま、こんにちは。
日本では関東から西の地域で桜が満開の頃でしょうか。
ここオークランドは、日中はまだまだ暖かい陽気ではありますが明け方は、
やや肌寒い季節になってきました。ニュージーランドの夏時間は、来週の
日曜日で終わり、日本との時差は3時間となります。
それでは本日のメルマガをお届けいたします。
(よ)
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このたび、ニュージーランドでの海外投資、および永住権の取得、
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今日のメルマガラインナップ
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1. 起業家ビザ新ポリシー施行(その1)
2. ニュージーランドよろず生活コラム(8)
「ニュージーランドDIY事情 」
3. ご案内:いま注目される、海外相続の必要性について
4. 移住会員さま/NZコラム
kavuzoさんのニュージーランドコラム
「夏の終わり」
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1. 起業家ビザ新ポリシー施行(その1)
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昨年12月中旬、移民局が起業家ビザ申請受付を12月20日で一旦締め切り、
起業家ビザの方針を大幅に変更することを発表しました。
突然の発表であったため、起業家ビザ申請の準備をしていた方は驚かれた
ことと思います。その後、今年2月に新しい起業家ビザの概要が発表され、
先週3月24日から本格的に新起業家ビザ申請の受付が開始されました。
そこで、今回はメルマガ3回に渡り起業家ビザの新ポリシーについてご案内
していきたいと思います。
ニュージーランドは世界で一番起業しやすい国といわれています。そして
これまでは起業家ビザの申請条件も緩く、永住権が比較的に取りやすい方
法だったため、ニュージーランドで起業し永住権取得を目指す方達が世界
中から集まってきました。
しかし、起業家ビザで起こすビジネスの多くが、ニュージーランドの既存
のビジネスを奪うものであり、ニュージーランドが最も欲しい輸出業の成
長を促す可能性が低いことと、ロングタームビジネスビザ(以下、LTBVと
記します)取得者の殆どがテイクアウエイショップやフランチャイズ等、
創造的ではないビジネスが多いのが実情でした。
実際に申請されたビジネスプランの多くが、既存のビジネスの名前や住所
を少し変更した程度で、市場調査やセールスポイントも乏しいものばかり
である上に、LTBV申請者が永住権を取得するとすぐに他のLTBV申請者にビ
ジネスを売ってしまうという問題が発覚しました。
そのため、従来のLTBVのポリシーでは長期に渡る事業発展が見込めないこ
とから、今回のポリシー変更に踏み切ったようです。
ビザの名称はLTBVに代わりEntrepreneur work visa(起業家ワークビザ)、
Entrepreneur Visa (起業家ビザ)に代わりEntrepreneur Residence visa
(起業家レジデンスビザ)となります。
ビザそのものはこれまでと同様ニュージーランドで起業を目指す方々へ
向けたビザである事に変更はありませんが、申請条件が大幅な変更となっ
ていて非常にハードルが高くなっています。
次々回、4月28日配信予定のメルマガにて、Entrepreneur work visa
(起業家ワークビザ)の申請条件についてご案内したいと思います。
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2. ニュージーランドよろず生活コラム(8)
「ニュージーランドDIY事情 」
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ニュージーランドはDIY、いわゆる日曜大工が大変盛んです。
今は冬季と違って比較的晴れの多いシーズンにあたりますので、週末車を
走らせていると必ずといって良いほど家や塀ののペンキ塗りをしている人々
の姿を見かけます。家のちょっとした修繕も全て自分たちで済ませてしま
うようです。
それはホームセンターに行くと一目瞭然で、日本のホームセンターの何倍
もの広さのホームセンターが各所にあり、週末はかなり賑わっています。
そして、トイレ売り場やバス売り場には、トイレ用品、バス用品ではなく、
本当にトイレとバスタブが売っていたり、車でホームセンター内に入り、
購入する木材を車に積み込み、出口で会計するドライブスルー方式が取ら
れているのを最初に見たときは驚いたものでした。
ニュージーランドの建築基準は日本に比べると比較的甘いので、頻繁に不
具合が発生しますから、その度に大工さんを呼んでお金を払って修理する
より、自分たちでできることはしてしまおう、ということのようです。
ニュージーランドに移住した当初は、「窓を閉めていてもカーテンが揺れ
動くくらい隙間風が入ってくる!」「家のなかでアリが行列して歩いてい
る!」といちいち驚いていましたが、こういったことはごく普通のことと
と気付くのに時間はかかりませんでした。
私は全くのDIY初心者でニュージーランドに移住したのですが、例えば家に
不具合が生じた時、大工さんに頼むと大方は直してもらえますが、このよ
うに言われます。
「あとは、やすりをかけてペイントするだけだけど、できる?僕がやると
その分お金かかるから、君がやったほうがいいと思うけど。買ってくるペ
ンキは○○ね。わかった?」
なので当然、「わかった、自分でやってみる!」となりまして、今では我
が家にも日本では持っていなかった、いろいろな道具(電動ドリル、電動
チェーンソーなどなど)が増えてくるということになっています。。
でもDIYによる弊害もおきています。
こちらでは家の売買が盛んで、自分たちで家を綺麗になおして売却するの
ですが、我が家のお隣さんの場合、掘削機を使い自分で庭を掘り起こした
際に、我が家の水道管を切断してくれたので、非常に迷惑をこうむりまし
た。
やはり、自分で手を出すべき分野と専門業者に任せたほうが良い所はしっ
かり認識して、これからDIYの知識を増やして行きたいと思います。
■ ニュージーランドよろず生活コラム バックナンバー:
「世界に誇れるニュージーランド航空 」
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/index.php?vol=168
「ニュージーランドの和食文化 」
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/index.php?vol=167
「多くを求めない生き方のススメ 」
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3. ご案内:いま注目される、海外相続の必要性について
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2008年にいわゆるリーマンショックで端を発した世界的金融危機と続く経
済停滞。そんな中で起こった東日本大震災の日本経済への計りがたいダメー
ジは、今後の日本の経済復興がどれほど険しい道なのかを日本国民にいみ
じくも知らしめることになりました。
これからの日本政府は「震災復興」という言葉だけを利用して、あらゆる
角度から国民に負担を課していくことは目に見えて明らかです。
それに先立って2010年、すでに2011年度の税制改革法案の中で政府は「所
得税増税」「相続税増税」「消費税増税」等の非常に大きな税制改正を通
す予定であることを発表していました。
震災後の対策に右往左往する中国会審議が延期されているものもあります
が、近い将来必ず国民の負担がさらに増大する方向に政治が舵取りされて
いくのは間違いありません。
その中でもとくに相続税の基礎控除が引き下げられました。
「5000万+相続人毎1000万」だったものが、「3000万+相続人毎600万」に
引き下げられています。さらに死亡保険の非課税枠を縮小して相当な増税
を予定しています。
相続税はスイス・スウェーデン・イタリア・カナダ・シンガポール・タイ・
マレーシア・オーストラリア・ニュージーランドなど廃止している国も多
く、これから廃止に向けて動いている国も増える中で、「死者に鞭打つ」
時代遅れの税金でありながら、日本では裕福な層から効率的に税金を徴収
できるシステムとしてますます強化しようとしているのです。
子供たちのために必死で働き蓄えた資産、すでに所得の段階で納税してい
る資産への再課税が一層厳しくなり、原発の健康不安は増大し、そしてな
により国(政府)に対する信頼が喪失している今の日本。日本人として、
1人の親として、未来を担う世代へいかに資産を残せるのかー今こそ、世
界を視野に入れた相続対策に踏み出す時です。
海外相続、相続対策について詳しく資料を元にご案内させていただきます。
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4. 移住会員さま/NZコラム
kavuzoさんのニュージーランドコラム
「夏の終わり」
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日本の寒さも漸くひと段落して、春が待ち遠しくなってきた3月。
オークランドも朝晩はすっかり秋めいて、15度前後まで落ちるようになり
ました。それでも日中は28度位まで上がります。相変わらず、乾燥してい
るため木陰に入ると爽やかな風が心地よく吹き抜けていきます。
先日この国に来て初めてのサイクロンに遭いました。その名は『Lusi』。
こちらのサイクロンも日本に負けず劣らず規模も大きく、風速も半端では
ありません。
予想進路より安全な方に逸れた為、オークランドではそれほど大きな被害
は出ませんでした。日本ではこんな時、絶対に海や河川に近づいてはなら
ないと教えられ、それでも事故が起きていたように思います。
しかしここは“Own Risk”の国。
「自分で危機管理するなら好きにしなさい」と言われているような気がす
る国です。知り合いのサーファーもウインドサーファーも、みんなこぞっ
て出動したそうです。
台風の接近で風速が増すとともに、うちの筋向いのウインドサーファーの
お父さんはいそいそとボードを車に積み始め、最接近で風速が最大になる
頃には車ごと消えていました。余談ですがこの方、お仕事は現役の警察官
です。日本では有り得ない。行く人を止める方では無いのか・・・。
ビーチを見に行った人が『今まで見たことがないくらいの人出』
(サーファー等)だったと言っていました。車が止められないくらい!日
本の様に上手い人ばかりとか、若い人ばかりではありません。老若男女、
技術もバラバラ。それでも、地元の人に聞いても「事故?あんまり聞かな
いね」といった具合。確かに子供の頃から海や水の危険性を身体で教えこ
まれるという話をよく耳にします。でもそれだけではないような気がしま
す。
先日うちから車で5分のビーチに、いつものように夕方の犬の散歩に行きま
した。午後5時の海はまだ猛烈な紫外線で、最後の夏を惜しむかのような海
遊びの人で賑わっていました。平日ですけどね。ヨット、モーターボート、
水上スキーにウエイクボード、ジェットスキー、シーカヤックに釣り。そ
して常設の飛び込み台から、大人も子供もどんどん飛び込んでいました。
日本でこんな光景をとんと見たことがありません。
人口が少ないからなせる技なのか。
政府の許認可が少ないからなのか。
やはり国民性なのでしょうか?
その横を夥しい数の小さな一人乗りのヨットが海に出ていきます。その数
10艘。聞けば初心者用の講習会で、なるほどみなさん苦労していました。
でもその顔触れは殆どが40代以上。中には日本では初老と言われるくらい
の方もちらほら。その為講習会は毎週火曜日の夕方と土曜日の朝だそうで
す。大人を相手にした文化なのだとここでも感心しました。
二週間後、その時間のビーチに行った時は既に沖合の遠くまで出ていまし
た。海洋民族のDNAも有るのでしょうか。近いうちに私も習いに行きます。
そんな気持ちにさせてくれる夏の終わりでした。
NZでは、なんでも人に言われるのではなく自分たちの判断基準で行動して
いるように思います。人が『大丈夫』と言ったところで自分の判断が
『駄目』となればそこから先には行かない。
他人は他人、自分は自分。
学校では、子供たちにそういう判断基準を一人一人に持たせる訓練を行っ
ているような気がします。人それぞれ運動神経や身体能力、ましてや技術
や経験が違うわけですから。
一番になる事よりも、もっともっと大切な事。
ソチの冬季オリンピックで、メダルの数を云々・・・より大事なことを教
えてもらった気がしたサイクロン『Lusi』の出来事でした。
■ kavuzoさんのニュージーランドコラムバックナンバー:
「KIWI流人生を楽しむ」
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/index.php?vol=166
「オークランド近郊の犬を取り巻く環境」
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/index.php?vol=163
「黒ラブ、海を渡ってみる(後半)」
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/index.php?vol=158
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<編集部より>
「他人は他人、自分は自分」
ニュージーランドの人々の考え方をひとことで表すとしたら、まさに
kavuzoさんのおっしゃるこの言葉に尽きると思います。全ての判断は自分
で行い、当然その責任も自分で負うことになりますが、その代わり、周り
の人々はその判断を尊重してくれます。このような価値観、みなさまはど
のように思われますか??
次回の移住メルマガは、4月14日配信となります。
どうぞお楽しみに!
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