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Vol. 216 250万ドルの家が10万ドルに?
VOL.216 2016年2月29日 ───────────────────────
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皆さま、こんにちは。
先週からスーパーラグビーが開幕しました。
日本でもサンウルブズの結果等話題になっているかと思います。まだチー
ムとしての熟成度が高くないので、今後も勝つのは簡単ではないとは思い
ますが、まず一勝を見たいですね。
ここオークランドのブルーズは、田中選手が所属する去年の優勝チームハ
イランダーズに勝利しました。去年までの低調を覆して、このまま勝利を
積み重ねて欲しいところです。
それでは本日のメルマガをお届けいたします。
(た)
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今日のメルマガラインナップ
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1. 250万ドルの家が10万ドルに?
2. 税務コラム ニホンの税金、セカイの税金
「第25回:マイナス金利は誰のため?」
3. ご案内:いま注目される、海外相続の必要性について
4. 移住会員さま/NZコラム
Little Forestさんのニュージーランドコラム
〜 オークランドのカソリックスクール 〜
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1. 250万ドルの家が10万ドルに?
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グリーンレーンというオークランドから南へ10分ほどの場所にある、とて
も便利で安全な地域の築約70年の一軒家が、10万ドルで売りに出されたに
も関わらず、これまで誰も買い手がついていないことがニュースとなって
います。
この物件、実はNZの一軒家では大変珍しい土地借地権なし(Leasehold)
物件なのです。土地自体はオーナーのものなので、毎年土地賃借料
(Ground Rent)を支払わなくてはなりません。
過去21年間(※)は、年間10,000ドルであったその土地賃借料が、なんと
92,500ドルに跳ね上がってしまったため、家のオーナーは、今回売却を決
めたのでした。
※Glasgow leaseと呼ばれる、NZのLeasehold物件の形態で、21年ごとに金
額の更新が行われ、永続的に続きます。
こういった極端な例もありますが、オークランドの不動産価格は、基本的
には上昇し続けています。
(2016年1月のオークランド不動産価格平均が93万3264ドル、その他の主要
都市の平均は、66万9091ドル)
昨年10月のルール変更(ブライトラインルール)で、NZ非居住者はIRDナン
バーの提示が必要となりましたが、いまのところ不動産価格への影響は、
あまり見受けられません。
(昨年12月から今年1月で0.3%の下落となっています)
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2. 税務コラム ニホンの税金、セカイの税金
「第25回:マイナス金利は誰のため?」
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こんにちは!国際税務コンサルタントのJATコンサルティング代表 内山直
己です。この場をお借りして税金に関するお話しをさせていただいていま
す。
「マイナス金利政策は銀行、企業、家計のいずれにも恩恵をもたらす??。
大和総研は23日、マイナス金利の影響についてこんな試算をまとめた。銀
行は日銀への国債売却でもうけることができ、企業と家計はローンの利払
い負担が減る。利子が減るデメリットなどを差し引いても年約1兆5000億円
超のメリットがあるとした。」(2016年2月23日付毎日新聞から引用)
今回のコラムは法人税減税の効果に関してお届けする予定でしたが、マイ
ナス金利のニュースが世間を騒がせているので、法人税の考察は一旦傍に
置いて、今回はマイナス金利に関してのお話しをしたいと思います。
日銀がマイナス金利の導入を発表して1ヶ月ほどが経過しました。その狙い
としては、金利が安くなるので預金していても損だから消費が増えるであ
ろうとの想定。また、金利が下がることによる住宅購入への投資意欲の喚
起、そして、金融機関は日銀にお金を預けてもマイナス金利でお金を取ら
れるので、そうするよりは市場で貸し出しをした方がいいと判断するであ
ろうとの金融機関への期待などが挙げられると思います。
実際、マイナス金利の発表後、金融機関は預金金利や住宅ローンの引き下
げを発表しているので、日銀の期待通りの方向に事は進んでいるようなの
ですが、果たしてそううまくいくでしょうか?
まず、預金金利ですが、既に金利水準はかなり低い水準で、マイナス金利
後に発表されている引き下げはほとんど意味をなさないレベルだと思いま
す。
例えば、りそな銀行はいままで0.02%から0.025%だった普通預金金利を0.001
%に下げると発表しました。定期預金ですら0.04%から0.025%に下げるとの
話しですので、1,000万円の定期を預けている人は年間で4,000円の金利が
2,500円に目減りすることになります。1,000万円の預け入れをしている人
が、4,000円の金利が2,500円になってしまうのを嫌って、定期預金を解約
して消費に回すでしょうか?
まず、いないでしょう。
住宅ローンも、メガバンクですら10年固定の最優遇金利で1.05%の水準で、
それが0.9%に下がるとのこと。(日本経済新聞2月19日付け電子版より)
1.05%で借りなかった人が0.9%の水準に落ちたからといって、爆発的は住宅
ブームが訪れるでしょうか?
また、金融機関が市場への貸し出しを増やすだろうとの期待ですが、こち
らもそう簡単にはいかなそうです。冒頭の毎日新聞の記事にある通り、大
和総研の分析では金融機関は日銀に売却する国債からかなりの利益を上げ
ることができるとしています。
もしそうであれば、何もリスクを取って市場に貸し出す理由は金融機関側
にはないわけです。どうやら、大山鳴動してネズミ一匹に終わるかもしれ
ない今回のマイナス金利騒動、黒田日銀総裁に次の一手はあるのでしょう
か?
今日はこれくらいにしておきますね。それでは!
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3. ご案内:いま注目される、海外相続の必要性について
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2008年にいわゆるリーマンショックで端を発した世界的金融危機と続く経
済停滞。そんな中で起こった東日本大震災の日本経済への計りがたいダメー
ジは、今後の日本の経済復興がどれほど険しい道なのかを日本国民にいみ
じくも知らしめることになりました。
これからの日本政府は「震災復興」という言葉だけを利用して、あらゆる
角度から国民に負担を課していくことは目に見えて明らかです。
それに先立って2010年、すでに2011年度の税制改革法案の中で政府は「所
得税増税」「相続税増税」「消費税増税」等の非常に大きな税制改正を通
す予定であることを発表していました。
震災後の対策に右往左往する中国会審議が延期されているものもあります
が、近い将来必ず国民の負担がさらに増大する方向に政治が舵取りされて
いくのは間違いありません。
その中でもとくに相続税の基礎控除が引き下げられました。
「5000万+相続人毎1000万」だったものが、「3000万+相続人毎600万」に
引き下げられています。さらに死亡保険の非課税枠を縮小して相当な増税
を予定しています。
相続税はスイス・スウェーデン・イタリア・カナダ・シンガポール・タイ・
マレーシア・オーストラリア・ニュージーランドなど廃止している国も多
く、これから廃止に向けて動いている国も増える中で、「死者に鞭打つ」
時代遅れの税金でありながら、日本では裕福な層から効率的に税金を徴収
できるシステムとしてますます強化しようとしているのです。
子供たちのために必死で働き蓄えた資産、すでに所得の段階で納税してい
る資産への再課税が一層厳しくなり、原発の健康不安は増大し、そしてな
により国(政府)に対する信頼が喪失している今の日本。日本人として、
1人の親として、未来を担う世代へいかに資産を残せるのかー今こそ、世
界を視野に入れた相続対策に踏み出す時です。
海外相続、相続対策について詳しく資料を元にご案内させていただきます。
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4. 移住会員さま/NZコラム
Little Forestさんのニュージーランドコラム
〜 オークランドのカソリックスクール 〜
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2016年も2ヶ月が過ぎ、オークランドの朝晩はすでに秋の気配を感じる時間
です。今回は突然ですが、オークランドのカソリックスクールについての
お話をさせて頂きます。
今まで通常の公立小学校に行かせていた我が子達ですが、実は今年からは
キリスト教系列のカソリックスクールに通わせています。とはいえ、我が
家には誰もキリスト教徒が居ませんでしたので、どのように入学手続きを
するのか?入学前に入信する必要があるのか?疑問だらけの中、手探りで
のカソリック系スクール生活がスタートしました。
子供達がカソリック・スクールに入学してから既に1ヶ月、そもそも何故
子供達をキリスト教徒の学校に通わすことになったのか?という質問を何
度か頂いたのですが、きっかけは私達家族が初めてニュージーランドに来
た頃、偶然知り合ったキリスト教会関係者の方々にNZ生活に役立つ情報
を親切に教えて頂いた事がきっかけとなっています。
Pastor(牧師)さんからのお誘いを受けて、緊張しながらも初めてお邪魔
した教会には、様々な国籍・人種の方が出入りされており、カジュアルな
雰囲気の信者さんが多く、想像していた堅苦しい雰囲気が無い事が印象的
でした。教会にはプライベートで熱心に入信者を募っている元イスラム教
徒のイラン人、中国系マレーシア人のPastor(牧師)さん、もちろん日本
人の信徒さんも多数所属して居られました。
ここで何よりも面白かった発見は、ニュージーランドに来たのがきっかけ
で入信(改宗?)した方が非常に多い事、そしてそれほど宗教熱心でない
方も多い(笑)という点です。教会を拠点に、様々なボランティアに精を
出すキリスト教徒の方々ですが、ボランティア活動に熱心なキウイの性質
は、もしかしたら教会での活動が元になっているのかもしれませんね。
こういった国籍・人種を超えた助け合いの輪に所属してくれたら、今後の
子供達のニュージーランドライフの助けになるに違いない、と私達夫婦は
考えた訳です。
先ずは相談のつもりでカソリックスクールのオフィスを訪ねた私達夫婦で
すが、「子供達がこれからニュージーランドで暮らして行くに当たって、
日本人としての感覚も大切にして欲しいけれど、キリスト教の道徳や価値
観もしっかりと学んで欲しい」という正直な考えを伝えると、オフィスの
皆様に歓迎されての電撃入学となりました。
最初にも書いた通り、私達家族はキリスト教徒ではありませんし、どちら
かと夫婦共に仏教や儒教的な価値観が色濃かったりするのですが、私達の
通うカソリック・スクールでは特に両親がカソリックである必要は無いと
の事で、中にはヒジャブ(イスラム教徒の女性が被る布)を被ったお母様
も出入りされている程に自由な雰囲気だったりします。もちろん子供達は
カソリック教徒に必要な「洗礼」などの儀式も受けた事は無いので、これ
から学校生活と同時並行して、3ヶ月のカソリックへの入信準備が行われま
す。
この3ヶ月の準備期間は学校直近の教区教会にて、毎週日曜日にキリスト教
に関する勉強会に参加し、締めくくりに良く映画に出てくるような「洗礼」
の儀式に参加するとの事です。この忙しい時期に毎週日曜日に教会へ行く
のは厳しいのでは・・・と思っていたら、オフィスからの連絡で子供達の
入信準備(通称RCIC)は5月からスタートとの事で、ちょうど宿としてはオ
フシーズン・・・これも神様の思し召し、という事でしょうか?
キリスト教の道徳を元に学校生活を送る生徒達は、子供達に言わせると
「今までの学校よりも親切な子が多く、宿題も勉強も真面目にこなしてい
る」との事です。
・・・とすると、やんちゃなウチの子が馴染めるか少し不安だったりしま
すが(笑)子供達に新しい視点と気付き、頼もしい仲間を与えてくれると
信じて通わせてみようと思います。
また次回もカソリックスクールの学校生活についてお話して行きたいと思
います。
■Little Forestさんのニュージーランドコラムバックナンバー:
「春はもうすぐそこ」
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/index.php?vol=206
「ニュージーランドの英語教育」
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/index.php?vol=203
「ニュージーランドの育児環境」
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/index.php?vol=200
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<編集部より>
次回の移住メルマガは3月14日の配信となります。
どうぞお楽しみに!
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【あなたにもできる! ニュージーランド移住情報 】
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