<前の号 | 次の号>
Vol. 123 NZとオーストラリアの永住権・市民権について
VOL.123 2012年5月7日 ────────────────────────
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「EASTWIND 移住メルマガ」
■■■■ あなたにもできる! ■ ■
■ ■ ■ ■
■■■ ニュージーランド移住情報 ■ ■ ■
■ ■ ■ ■
■■■■ https://eastwind.co.nz/ ■■■■■
無料メールマガジンの登録・解除はこちらからどうぞ
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/
発行:イーストウィンド <隔週月曜配信>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
皆さま、こんにちは。
いつもご愛読をありがとうございます。
地元関西へ2週間ほど一時帰国していました。
およそ一年ぶりでしたが、
改めて、街の大きさと人の多さに驚きました。
そして、日本で接客されている方の笑顔や言葉遣いは、やはり丁寧ですね!
ホスピタリティの姿勢に感服しました。
毎回感じることですが、日本での接客に慣れてしまうと、
何でも相手任せになって、自分から動けることを忘れてしまいそうです。
オークランドに戻ってくると快晴で、
遠くまで見える青い空が、とてもきれいでした。
日本の素晴らしさを感じながら、
ニュージーランドの暮らしを満喫していきたいです。
それでは今回のメルマガをお届けします。
(き)
◆─────────────────────────────────◆
今日のメルマガラインナップ
◆─────────────────────────────────◆
1.ニュージーランドとオーストラリアの永住権・市民権について
2.連載コラム! 周さんのNZ生活(Vol.117)
「 消せないファッション 」
◆─────────────────────────────────◆
1.ニュージーランドとオーストラリアの永住権・市民権について
◆─────────────────────────────────◆
今日は、ニュージーランドとオーストラリアの永住権・市民権について、
また二重国籍についてご紹介いたします。
ニュージーランドとオーストラリアは隣国同士で、経済的にも文化的にも
深く関わっています。地理的にも近いため、日本人が週末を利用して韓国
や台湾などへ行くように、ニュージーランドの人も頻繁にオーストラリア
へお買い物に出かけています。
ニュージーランドの永住権を取ったら、オーストラリア永住権も取れます
か?
残念ながら、答えは「No」です。
しかし、ニュージーランドで永住権を取得したのち、3年間以上暮らす事
によってニュージーランドの市民権を取得することができます。そして、
ニュージーランドとオーストラリアとの両国間条約によって、ニュージー
ランド市民権を取得することで、オーストラリアの永住権を取得すること
もできます。
ニュージーランド永住権を保持していても、市民権を取得するまではオー
ストラリア永住権を取得できませんが、その逆は可能です。つまり、オー
ストラリア永住権を持っていると、ニュージーランド永住権は取得できま
す。そのため、オーストラリア永住権の取得を先に検討される方も少なく
ありません。
しかし、問題は、オーストラリアの場合、永住権取得のためのプログラム
が非常に厳しいということです。
また、ニュージーランド永住権は一度取得すると無期限のため、数年ごと
に更新する必要はありません。しかし、オーストラリア永住権の場合、5
年ごとの更新が必要ですし、その間のオーストラリアでの滞在日数が関わっ
てきます。
二重国籍についてです。
また、ニュージーランドは二重国籍を認めている国ですが、日本はこれを
認めていないため、原則はニュージーランドで市民権を取得する場合は、
日本では国籍の除籍手続きをしなければなりません。ただし、実質的には、
ニュージーランドのように二重国籍を認めている国の国籍を保持している
場合は、日本人でありながら、二重国籍を保持しているケースはよくある
ようです。
厳密に言えば、ニュージーランド国籍を保持した際に、日本の国籍を除籍
しないため、二重国籍となっているケースです。ニ重国籍者の発生を止め
ることは、国際化の流れを考えると不自然であり、現実的には管理も非常
に難しいことのようです。
そうしたことから、ニュージーランドの市民権を求める人は、あまりいな
かったのですが、最近は少し違う傾向も出てきております。
日本の相続税対策などを考慮し、積極的に日本国籍の除外を希望するケー
スが、増えてきているようです。
日本の政府は、あるところから税金を搾り取るという短絡的な政策のよう
に感じますが、将来が明るく今後の展望を抱ける長期的な視野で見た、賢
い税政策を組んでいかなければ、いまの国際的な世の中において、日本の
資産は、どんどん海外に出ていくことでしょう。
弊社では、移住のサポートおよび、こうした資産移動のアドバイスをいた
しておりますが、同時に一人の日本国民としては、複雑な心境です。
▼EAST WIND CO.,LTD 移住部門 ─────
ホームページ https://eastwind.co.nz/
お問い合わせ
7F The Data Centre, 220 Queen St, Auckland Central, New Zealand
◆─────────────────────────────────◆
2.連載コラム! 周さんのNZ生活(Vol.117)
「消せないファッション」
◆─────────────────────────────────◆
オークランドの市内に何軒か「イレズミ」(tattoo)ショップがある。若
い人が気軽に入って花だの動物だのを描いてもらう。ニュージーランド原
住民のマオリ族のtattooは伝統的、宗教的なものがあるようだが、近頃で
は若い白人の男女が腕や足にちょっとしたイレズミをファッションのよう
に気軽に入れているのには驚かされる。筆者の子供のころは下町住まいで
銭湯に行くと全身に極彩色(この字が広辞苑から消えていた)の竜や虎を
描いた見事な彫り物のオアニイサンがいたものだ。
イレズミを自分の体に施すというのはわれわれの世代では「カタギではあ
りません」「アウトローの世界の人間です」ということの証明だった。イ
キや度胸を背中で見せ付ける代わりにまともな世界では受け入れられない
ことを甘んじる覚悟を示した。別称「倶梨伽羅紋々」とか「ホリモノ」、
「我慢」とも言った。そのイレズミをいとも簡単に若い男女がファッショ
ンのように入れてしまうのだ。
昨年ラグビーワールドカップで優勝したオールブラックスのメンバーのう
ちマア・ノヌーとブラッド・ソーンが日本のトップリーグに移籍したがソー
ン(白人)の腕にイレズミはなく、ノヌー(マオリ系)の腕には入ってい
る。つまりニュージーランドではそういうものだと思っていたが近年は人
種や伝統に関係なくなってしまったわけだ。
小学校の同級生S君と何十年ぶりかでゴルフ場で会い旧交を温めるとともに
誘い合ってゴルフにも行くようになった。このS君、夏場になってどんな暑
いときでもゴルフの後の風呂に入らない。半そでのゴルフシャツも長袖の
シャツをひじの辺りでちょん切った特製のものだ。S君は中学を卒業したあ
と大工さんの弟子入りをしたと聞いていたが、そのあと色々とあったのだ
ろう。だが還暦近くになって再会したときは小さいながらちゃんとした建
築会社の専務取締役に納まっていた。「スミを入れたのは後悔しているよ。
わけはそのうち・・・」
私の知らない世界で過ごしたS君の何十年かを聞きそびれているうちにある
日訃報が飛び込んできた。S君が急性の肝臓がんで亡くなったというのだ。
小学校同期の医者でS君の主治医をしていた友人に聞くと刺青を施す針が不
衛生だと感染の恐れが多く、彼の勤める病院でもこの種の感染症でぽっく
りいく人にはイレズミを施した人が多いという。古いけれどこんなことば
を思い出す。「身体髪膚(しんたいはっぷ)これを父母にうく、あえて毀
傷(きしょう)せざるは孝のはじめなり」。tattooは消せないファッショ
ンだ。
(周)
追記:
この原稿を書いて送信しようとしたとき、大阪市の橋下市長が市の職員に
対してtattooを入れているかどうかの調査を行ったというニュースが飛び
込んで来た。(5月2日)ということは公僕たる役人の中にまでイレズミが
蔓延していたわけだ。ああ、何をかいわんや。なるほど、日本では役人も
アウトローか。
───────────────────────────────────
【あなたにもできる! ニュージーランド移住情報 】
───────────────────────────────────
今回もご愛読いただきまして、ありがとうございました。
次回のニュージーランド情報もお楽しみに!
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
ご意見・ご感想はこちら
■発行周期 隔週月曜日配信
■配信元 イーストウィンド https://eastwind.co.nz/
■お問い合わせ
■バックナンバーの閲覧、無料登録・解除はこちらからどうぞ
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/
>> このメールマガジンの内容を転載される場合はお知らせください。<<
Copyright(C) 2012 East Wind, All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━