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Vol. 20 海外で政治と宗教の話は努めて避けろ!?

VOL.20 2008年2月25日 ───────────────────────
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先週の金曜日から、クライストチャーチの目玉とも言えるイベント「フラワ
ーフェスティバル」がはじまりました。以前は大聖堂の前には花でできたク
リスマスツリーが飾られたり、トラムがひまわりで装飾されたりと、写真を
とりたくなるような素敵な光景があちこちで見受けられましたが、今では造
花を使ったり、使う花の量が極端に減ったりと、「フラワーフェスティバル
」と称するほどの華やかさはそれほどなく、年々衰退していっているのがと
ても残念です。

しかしながら、普段からクライストチャーチに住んでいない観光客の人から
みたら、花がいっぱいでとてもきれいに感じるそうです。住んでいる私たち
が「いつもと変らない」と感じるのはなぜかといいますと、クライストチャ
ーチは、市の管理のもと、一年中街や公園に花が溢れているからなのです。

さすがガーデンシティクライストチャーチですね。


(よ)


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今日のメルマガラインナップ

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1.生活情報(Vol.04) 〜 電話 パート1 〜
2.物価比較(Vol.02) 〜 光熱費 〜
3.連載コラム! 周さんのNZ生活(Vol.14)
   〜 日本人とクジラ 〜


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  1.生活情報(Vol.04) 〜 電話 パート1 〜

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日本では、誰でも携帯電話を持ち歩き、一人暮らしでは家に電話がないとい
う若者も増えてきています。携帯電話を持っている人の多さから、駅にずら
っと並んだ公衆電話もガラガラになっている光景をよくみかけます。

ここニュージーランドでは、やはり携帯電話を持っている人が多いですが、
家に電話がないという話はまず聞いたことがありません。というのも、契約
料が約$35/月で、市内電話はすべて無料でかけ放題なのです。市内電話が無
料ということは、インターネットもダイヤルアップであれば、インターネッ
トプロバイダーと契約をするだけで、1日中つなぎっぱなしでも通話料が発
生することはありません。これが、ニュージーランドでブロードバンドの普
及を遅らせている原因のひとつなのかもしれませんね。

公衆電話ですが、これが実は探すのが非常に困難です。日本では、数が減っ
たとはいえ、駅やコンビニには必ず設置されていますが、弊社オフィスで、
どこか近くに公衆電話があるかと聞かれれば、やはり「ホテルのロビー」く
らいしか思いつきません。街の中心部を離れたら、本当に公衆電話の数は一
気に減っていきます。そして、実はわたしも、公衆電話はただの一度も使っ
たことがありません。というのも、携帯電話の充電が切れて、困って公衆電
話を探したのですが、どこにも見当たらず、人に聞いて、やっと見つけた公
衆電話はテレホンカードしか使えないタイプのもので、カードを持ち合わせ
ていない私は結局公衆電話を使うことができなかったのです。

ニュージーランドの公衆電話は、数が少ないだけではなく、コインを利用で
きる公衆電話が非常に少なく、とっさのときに使うことができないのです。
(もちろんカード販売機などというものはありません)どうしてもという時
には、クレジットカードでかけることになります。

また、国際電話ですが、これは日本と大きく異なります。日本の場合は、電
話会社と契約しての利用となりますが、ニュージーランドの場合はプリペイ
ドの国際テレホンカードを購入して、そのカードの暗証番号を入力すること
によって、通話料はテレホンカードから引かれるという使い方になります。
この通話料というのがいくらするかといいますと、これが格安で、テレホン
カード会社にもよりますが、$10で約2時間ほど日本と通話することが出来ま
す。日本からこんなに安くニュージーランドに電話をかけることはまず無理
だと思います。

クレジットカードを利用して国際電話をかける人もいますが、かなり高額で
すので、あとで請求書を見て驚いてしまうに違いありません。本当にどうし
ようもないとき以外は、常にテレホンカードを利用したほうが良いでしょう
。コレクトコールもオペレーターを通すだけで高額な費用がかかりますので
、これも、どうしようもないとき以外は避けたいものです。

ちなみに、ニュージーランドでフラッティングをしている人は、家の電話は
無料の市内通話だけと限定されていることが多いので、テレホンカードを利
用する人が多いのですが、実際に、自分で自由に使える固定電話を持ってい
て、家の電話を市内に限定せずに利用できる人の場合は、家の電話から日本
に直接かけても、テレホンカードと同じくらい格安で通話することができま
す。これはテレコムの0161というプランですが、相手先の国番号の前に0161
をつけてかけるだけで、格安料金が適用され、週末と夜間のオフピークであ
れば、1分たったの7セント!で通話ができます。

日本にいると「国際電話は高い!」というイメージですが、ニュージーラン
ドでは、国際電話はちっとも高くなく、日本国内同士で電話をするよりも、
よっぽど安いのです。


次回はニュージーランドの携帯電話についてをご紹介させていただきます。


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  2.物価比較(Vol.02) 〜 光熱費 〜

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日本ですと、「夏になると冷房で光熱費が上がる!」というイメージが強い
と思いますが、ニュージーランドでは冬になると光熱費があがります。夏と
冬では2倍も違うこともあります。なぜかといいますと、ニュージーランド
は湿度が低いので、気温が高くてもジメジメすることはなく、カラっとした
暑さで、まずクーラーを使用することがないのです。というよりも、「クー
ラーがある家」というのをほとんど見たことがありません。窓を開ければ気
持ちよい風が入ってきて、ニュージーランドの夏は本当に気持ちがいいので
す。しかしながら、冬は寒く暖房費用で光熱費があがります。特に木造の家
もまだまだ多いニュージーランドでは、家の中も外も、風が防げるだけで気
温はそれほど変わらないのでは?と思うほどです。

ニュージーランドでは都市ガスが普及していませんので、「光熱費」といえ
ば「電気代」のことを指します。暖房器具は、電気ヒーター・電気毛布など
、あとは調理も電気ですし、お湯も電気で沸かします。特に、お湯に関して
言えば、電気で沸かしたお湯を貯めておくタンクがあり、そこに入っている
お湯がなくなったらもう終わりです。このような理由から、ニュージーラン
ドでは「シャワーは10分」というルールを設けているところが多いのです。

最近では都市ガスが普及しているところもあるのですが、ウェリントンやオ
ークランドのごく一部の新興住宅地だけで、そのほかの地域でも、飲食店の
キッチンや一部の住宅地でガスが使われていていますが、それはプロパンガ
スになります。

ニュージーランドの暖房器具はガスヒーターがメジャーですが、これは、ガ
スボンベをヒーターにつないで使う方式です。また、新しい家ではキッチン
やお湯タンクにもガスを導入しているところがあるのですが、このガスボン
ベは自分でガソリンスタンドに持って行ってガスを注入してもらうことにな
ります。これはLPガスで、夏はBBQに使っていたガスボトルを、冬はガスヒ
ーターに使うというように、同じものを使いまわしすることができます。

ニュージーランドの発電は、総発電量の75%を風力・水力・地熱発電で作り
出しています。とくに、水力発電が盛んで、傾斜が急で流れの早い河川をせ
き止めたダムが約80ヶ所あり、総発電量の54%を供給しています。ニュージ
ーランドでは10年以上にわたって、天然ガスを利用する火力発電の新規建設
を禁止しています。

国の政策方針として、炭酸ガスの排出を減らし、ニュージーランドのエネル
ギーの90%をリサイクル可能な資源から作り出すことを2025年までに達成す
るということに目標においています。今後は第3の発電と言われている風力
発電の建設が加速する見通しです。

また、日本と大きく違う部分としては、原子力発電所はニュージーランドに
はひとつもありません。原子力発電が「クリーン」な発電であると提案され
ることもありますが、国の姿勢として、核反対を明確に打ち出しています。
原子力に頼らない生活を実現するために、エネルギー消費量を抑える努力が
さまざまな形でおこなわれています。


日本では、大量消費に大量廃棄が当たり前で、大量の電力を消費していなが
ら、原発の建設に反対しているため、電力供給が間に合わなくなる問題が深
刻になっています。安全で使いやすいエネルギーである電気の使用量は年々
増え、今後も伸び続けると予想されており、現在は日本の発電の3分の1が
原子力でまかなわれています。

以前は水力発電が主力でしたが、1970年代は石油火力が中心となり、石油危
機を契機に「脱石油」をめざして、原子力・天然ガス・石炭などの石油代替
エネルギーを用いた発電が大きく伸びてきました。近年では、環境にやさし
い新エネルギーの開発運用にも力を入れています。とくに、日本の太陽光発
電の導入量は世界でも有数の水準であり、風力の導入量も急速に伸びていま
す。太陽光発電や風力発電などの新エネルギーは今後さらに増えていく見通
しです。

そんな日本では、光熱費はどのくらいかかっているのかというと、電気代は
8000円くらい、ガス代5000円くらい、上下水道代4000円くらいとの統計があ
ります。(一人暮らしの多い20代にかぎってみると、どの項目も上記の金額
の半額程度)

家電製品の増加もあって、一般家庭での電気の消費量は増加の一歩をたどっ
ています。とくにエアコンの使用量の増加が著しくなっています。一般家庭
にかぎらず、特に、乗り物やビルのエアコンは効きすぎるくらいに使用され
ているのがニュージーランドとの大きな違いです。

ニュージーランドでは、光熱費といえばほとんど電気代しかかかりません。
オークランド以外の土地では水道代は固定資産税に含まれ、メーターを読ん
で請求がくるようなことはありませんし、都市ガスもありませんので、ガス
代の請求も特にありません。何人で住んでいるのかにもよりますが、通常夏
場は$100、冬場は$180くらいの電気代が目安となります。

ニュージーランドは人口が少ないので、まだ原子力に頼らなくてもなんとか
なっていますが、それでも、電気の消費量は年々増加し、電気代も上昇して
います。電気の請求書には、「どうしたら電気を節約できるのか」という方
法が書かれたパンフレットが入ってきたりします。例えば「日中はカーテン
をあけて陽射しをいれて、夜間はカーテンをしめて冷気を防ぐ」とか「水は
電気コンロで沸かすのではなく、電気ポットで沸かす」など、基本的なこと
も多いのですが、「へー。これでこんなに節約できるんだ」と思うようなこ
ともあります。

ニュージーランでは公共の乗り物やビルの冷暖房による無駄な電力消費はほ
とんどありませんので、このように一人一人が節電に気をつけることによっ
て、無駄な電力消費は減らしたいものですね。


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  3.連載コラム! 周さんのNZ生活(VOL.14)
    〜 日本人とクジラ 〜

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「君はクジラを食べるのか?どんな味がするんだ」ゴルフ場で顔見知りの若
いKIWIに訊ねられた。「来たな」と思った。オーストラリアと並んでニュー
ジーランドは“反捕鯨国”の急進的なメンバーと聞いている。中でも反捕鯨
国の有志で作るGreen何とやらはかなり戦闘的で、捕鯨国に対しては暴力的
な抗議行動を取るということも聞いていた。ことクジラに関してはこの国で
の日本の評判は悪いようだ。

この若いKIWIもひょっとしたら「G」の一員かな?と思って、さてどう答え
ようかと考えていると彼は言った。「オレはクジラを取るなというのはおか
しいと思うよ。それぞれの国にはそれぞれの歴史と習慣があって・・・」ど
うやら彼は国内の反捕鯨運動には賛成していないらしい。でもここで気を許
してはならないのである。

「海外に出たら政治と宗教の話は努めて避けろ」かつて先輩に言われたこと
を思い出す。よほど気を許した相手ならともかく、ちょっとした顔見知りに
うっかり日本にしか通用しない話をしてその社会で居心地が悪くなるという
ことはよくあることなのだ。ましてつたない英語力でいったん誤解されてし
まったら修正はなかなか難しい。

正直言って筆者は鯨の肉を食ったことがない。食べたいと思ったこともない
。日本での鯨の流通はいわゆる「調査捕鯨」という形で細々と行われ、それ
を食用にまわすという形をとっているという。反捕鯨国にとっては「調査」
に名を借りた欺瞞的な捕鯨のやり方が許せないのだろう。ホンネとタテマエ
の使い分けは日本でしか通用しない。だが調査というだけに捕獲量は微々た
るものでめったに一般家庭の食卓に上がるものではない。

今日本人の間でニュージーランド熱は高い。毎年多くの日本人がワーホリや
留学、そして移住のためにニュージーランドにやってくる。英語の勉強のた
めにもいろんな人と友達になることだろう。だが気をつけなければならない
のは政治と宗教の話。政治問題であり宗教問題のようなにおいもする捕鯨問
題など微妙な話はよく考えて話さないといけない。

若いKIWIが言った。「心配せずに教えてよ。俺はクジラの味がどんなか知り
たいだけなんだから」。反捕鯨に反対の彼にしても「日本人は日常的にクジ
ラを食べる」という観念からは逃れられないようだ。これは情報過多によ誤
解である



(周)


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【あなたにもできる! ニュージーランド移住情報 】
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今回もご愛読いただきまして、ありがとうございました。
次回のニュージーランド情報もお楽しみに!

これからもどうぞよろしくお願いいたします。


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