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Vol. 110 ラグビーワールドカップとNZ経済
VOL.110 2011年10月25日 ────────────────────────
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皆さま、こんにちは。
メルマガのご愛読、いつもありがとうございます。
日本代表も参加していたワグビーワールドカップは23日に決勝戦が行われ、
開催国ニュージーランドが2回目の優勝を果たしました。
「優勝おめでとう!」
「オールブラックスやったね〜」
知人との会話やメールは、そんなあいさつではじまっています。
ニュージーランドは、にこやかな雰囲気の人が多いように感じますが、
オールブラックスの優勝で、さらに笑顔が増えているようです。
しばらくは、この喜びムードが続きそうなニュージーランドです!
それでは今回のメルマガをお届けします。
(き)
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今日のメルマガラインナップ
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1.国をあげての盛り上がり (ラグビーワールドカップ)
2.ファイナンス「 ラグビーワールドカップとNZ経済 」
3.連載コラム! 周さんのNZ生活(Vol.104)
「 IPS細胞 」
4.ホリスティックニュージーランドからのお知らせ
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1.国をあげての盛り上がり (ラグビーワールドカップ)
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9月9日から始まったラグビーワールドカップは、遂に、ニュージーランド・
オールブラックスの優勝で幕を閉じました。オールブラックスは、1987年
の第一回ワールドカップで優勝し、世界最強と言われました。しかし、そ
れ以降二度目の優勝を果たすことがなく、これまでどれほど悔しい思いを
してきたことでしょう。今回は、24年ぶりに、ニュージーランドが開催国
(1987年はオーストラリアと共同開催)となったこともあり、例年にない
盛り上がりをみせていました。ニュージーランドには、いろいろな国籍の
方が住んでいますが、家や車に国旗を飾る家庭が多く、自国への想いを目
の当たりに感じる6週間でした。
国を挙げてのこのお祭り騒ぎ、1995年、サンディエゴで行われた29回ヨッ
トレースのアメリカズ・カップの時の記憶がよみがえります。ニュージー
ランド代表チームの娘さんが、ニュージーランドの優勝を願って、父親に
赤い靴下をプレゼントしました。父親がその赤い靴下をうっかり履かなかっ
た日に限ってチームが負けたことから、「勝利をもたらす幸運のレッドソッ
クス」伝説が生まれ、国中のサポーターが赤い靴下を履くようになりまし
た。
その時も、国民の想いが一体となり、初の優勝につながりました。当時、
神がかった強さを見せつけたチーム・ニュージーランドは船体の色から「
ブラック・マジック」と呼ばれ、国民を感動の渦に巻き込みました。その
時の優勝決定レースは、サンディエゴとの時差で、早朝のライブ中継であっ
たにもかかわらず、94%の視聴率を記録するほど。国民のほぼ全員が、勝
利の瞬間を逃すまいと、テレビにくぎ付けになったのでした。優勝後のサ
ンディエゴからの凱旋帰国の当日は、オークランドのクイーンストリート
を閉鎖し、優勝パレードが行われたのですが、驚くことに、当時の首相が
全国テレビで「オークランドの経営者の皆様、優勝パレードの日は、スタッ
フがランチ休憩から遅く戻ってきても、大目に見てあげてください。」と
あらかじめ呼びかけていたのです。優勝パレードの時間が、平日のランチ
時間であったためです。そして当日、サンディエゴからのチャーター機が
オークランドに降り立ってから、パレードまでの間、テレビの生中継が続
きました。当時、働いていた地元の会社では、社長自らビールとジュース
を用意し、会議室のテレビを朝からつけっぱなしにして、社員が入れ替わ
り立ち替わり、テレビを見に来るという仕事にならない日で、現地の会社
はどこもそういう感じだったようです。
どの国も、スポーツの祭典には、自国チームを応援するのは当然ですが、
ニュージーランドは移民の国であるがゆえに、それぞれチームへの応援は
熱狂的といえるほどです。自国チームが退敗すると、地元ニュージーラン
ドの応援に回るようです。私が感じる日本との違いは、家や車での国旗を
飾ったり、レッドソックスを履いたり、オールブラックスの試合やイベン
トのときは黒い服を着るなど、試合の日に限らず、日常的に応援している
ことです。
オールブラックスの優勝が決まった翌日である昨日24日は、祝日であった
せいか、オークランド市内中心部では、事前告知がほとんどなかったにも
関わらず、メイン道路であるクイーンストリートを封鎖して優勝パレード
が行われました。ヘラルド新聞によると、集まったファンの数は10万人以
上。改めて、オールブラックスの人気の凄さに驚嘆致しました。4年後は
イギリス、8年後は日本での開催が予定されているラグビーワールドカッ
プ、どんな盛り上がりを見せてくれるか楽しみです!
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2.「 ラグビーワールドカップとニュージーランド経済 」
〜ファイナンス〜
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9月9日から6週間にわたって開催されたラグビーワールドカップが10月23日、
その幕を閉じました。
NZ政府が行った大会開催の為の資金拠出は200万ドルをはるかに上回り、
それとは別に、スタジアムの改修に555万ドル、大会運営に39万ドルを支出、
これに対し、その経済効果は最終的に700万ドルにとどまるものと予想され
ています。
しかしながら政府は、施設の整備・改修は国内経済を活発にし、施設その
ものは今後も利用可能なNZの資産になることから、有効な先行投資であっ
たと考えています。最終的な経済効果は最終戦の際の消費と期間中を通し
ての現金支出、宿泊先の事前予約支払い等を算出した後になりますが、い
ずれにしても、小さな国NZに、この大会が大きな効果を及ぼしたことに
間違いはないと言えるのではないでしょうか。
これからNZは経済が活発になる夏を迎えます。ワールドカップが終了し
た後、NZ経済は鈍化するのではないかとの不安の声もありますが、NZ
の主要産業である酪農家の本年度収益は例年の7割り増し、来年も3割り増
しが予想され、3年連続の黒字が見込まれるなど、明るい見通しも出ており
ます。
世界経済に引っ張られる形でNZドル安の状況が続いていますが、国内経
済は良い状況を保っており、NZドルが高騰する下準備は整っています。
今後の動向はアメリカ、ヨーロッパ経済の行方次第と言えそうです。
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3.連載コラム! 周さんのNZ生活(Vol.104)
「 IPS細胞 」
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10月3日、今年のノーベル医学・生理学賞はアメリカとフランスの学者三
人に授与された。この日、日本時間夕方から放送される民放のニュース予
告では今年の医学賞はIPS細胞の発見者、京都大学の山中伸弥教授に「与
えられるハズ」だった。『ノーベル医学賞最有力』と盛んにテロップで流
していたのだから。ニュースソースはスエーデンの地元紙が有力候補の一
人と報道したものだ。しかし、予想ははずれこれを報じたテレビ局は二年
連続この失敗をやらかした。
山中教授はいずれノーベル賞を取るのだろうが、毎年早とちりで「最有力」
と報じられるのは迷惑な話だ。二年続きで誤報を流された心境は不快極ま
りないものだろう。局側は言うだろう「最有力」と報じたのだから誤報に
は当たらないと。そういう意識があるから去年も同じことをやったのであ
る。この予告が当たらなかったときの山中教授側の気持ちなどいささかも
顧みない。たとえ最有力とつけたところで、これは立派な誤報、虚報であ
る。ニュースソースの信憑性を確かめもせず軽率な報道をする鉄面皮が最
近の民放の凋落の原因である。同じニュースを二回も間違って報道すれば
「オオカミ少年」で誰も信用しなくなる。これは実はメディアにとって深
刻な問題なのだ。
『トースポ記事』というのがある。「こうなったらニュースとして面白い
な」というネタに完全な間違いとは抗議できない当たり障りの無い周辺記
事を書き見出しにあたかも事実かの様なタイトルをつける。その抜け道に
見出しの最後に小さく『か?』とつけて抗議をかわす。『○○代議士逮捕
か?』とか言うたぐいである。しかも駅の売店では「か?」の部分が折り
返しになっているから買って見ないことには「か?」はわからない。この
種の新聞は読者がそれを承知で買って楽しんでいるところもあるが「テレ
ビ局がそれでいいのか?」である。
誤報、虚報といっていい早とちり、勇み足を繰り返して少しでも視聴率を
上げようというのは邪道である。民放のニュース番組が信用されない原因
はそこにある。たぶん、これら民放の親会社である新聞社は山中教授のノー
ベル賞受賞に備えて「予定稿」というのを用意していたろう。予定稿とい
うのはその名のとおりニュースが事実になったときいち早く新聞にのせら
れるように写真や人物のキャリア、エピソードなどをあらかじめ用意して
おくのである。そのお流れのような原稿がノーベル賞発表後の天声人語(
朝日新聞)に出ていた。山中教授の臨床外科医だったころのエピソードで
ある。受賞したときの記事の一部に使おうとしていた予定稿からのものだ
ろう。
山中教授のIPS細胞はここ数年大きく取り上げられるから説明の必要は無
いが研究が完成すれば人間の細胞を自由に形作れるという。病気で役に立
たなくなった臓器を自分の細胞を使って新しく作ることが出来ればガンに
侵されたり、損傷した臓器を再生できるのだから完成すれば人間の寿命は
大幅に伸びることになる。
世界の平均寿命は男(79.0)女(86.2)とも日本が第1位。不動の長寿国
である。ニュージーランドはといえば15位にランクされる。15位というと
日本とだいぶ離れているようだが男(78.2)女(82.2)とたいした差は無
い。ニュージーランドの年金生活者を見ているとけっこう楽しくやってい
るようだが日本はどうか。年金支給年齢がどんどん先送りされ、失業保険
も短期間に打ち切りされる日本に比べてニュージーランドには10年も失業
保険で暮らしている人がけっこういる。それでいて国家経済は黒字。政治、
経済ともに凋落の日本で寿命が世界一といっても「あまり長生きしたくな
い」というのが日本の若者の本音にならなければ良いが。
(周)
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4.ホリスティックニュージーランドからのお知らせ
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ニュージーランド原産のマオリハーブ(薬草)製品を
取り扱っているホリスティックニュージーランドです。
これから寒くなってきて、血行が悪くなりがちになりますね。
寒い秋・冬を元気に乗り切るために、
ホリスティックニュージーランドのブラッドブースターは
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【あなたにもできる! ニュージーランド移住情報 】
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今回もご愛読いただきまして、ありがとうございました。
次回のニュージーランド情報もお楽しみに!
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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