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Vol. 95 NZの非核政策

VOL.95 2011年3月28日 ────────────────────────
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               発行:イーストウィンド <隔週月曜配信>
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 皆さまこんにちは。

 日本では福島原発の影響について連日報道されているようで、
 こちらニュージーランドでもその動向に注目が集まっています。

 こうした事故が起きてから気づく、物事の問題点やその影響。
 慌てないために、常日頃から問題意識を高めておく必要性を感じます。

 今日のメルマガでは、
 ニュージーランドの非核政策についてご紹介します。

 
 (き)



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 今日のメルマガラインナップ

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 1.ニュージーランドの非核政策

 2.連載コラム! 周さんのNZ生活(Vol.89)

  「 死者にむち打て 」

 3.ホリスティックニュージーランドからのお知らせ



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  1. ニュージーランドの非核政策

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 さて、今回のメルマガではニュージーランドの発電についてお話しします。

 ニュージーランドでは石油が取れないこともあり、発電は原子力をつかっ
 ているのではないかと思われることがありますが、ニュージーランドは、
 国全体で自然環境を大切にしており、主な電力は、水力発電を利用してい
 ます。ほかに、風力、地熱発電、火力があります。

 現在、日本では、原子力発電所問題が一大ニュースとなっています。環境
 にやさしく、危険はないと言われてきましたが、東北地方太平洋沖地震に
 より発電所へのダメージから放射能が漏れ、本格的なメルトダウンが起き
 る可能性があり、日本近隣に位置するアジア各国では、酸性雨が降る、日
 本から放射能が流れてくるといった、度を超えた過剰な情報も流れるほど、
 世界中を揺るがす、大きな事故へつながっています。

 話はニュージーランドに戻りますが、ニュージーランドでは、徹底的な非
 核政策を掲げており、核兵器を搭載している可能性がある艦艇、また原子
 力を動力とする艦艇の寄港さえも許されておりません。この徹底的な非核
 政策は、1987年アメリカの軍艦の寄港を拒否したことから始まり、同年に
 非核法の制定をし、現在に至ります。ニュージーランドは「クリーン」で
 「グリーン」な国であるとして、国民は圧倒的に非核政策を支持していま
 す。またニュージーランド政府も小国でありながら、アメリカやフランス
 といった大国に対して、堂々と非核政策を掲げております。

 この歴史から分かるとおり、ニュージーランドでは、国、政府全体で国内
 を安全に保つ、クリーンに保つ姿勢を断固崩しておりません。あたりまえ
 のことですが、国民にとっては本当に重要なことですね。

 ニュージーランドの移住につきましてはイーストウィンドへお問い合わせ
 ください!

 
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 7F The Data Centre, 220 Queen St, City, Auckland, New Zealand
 



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  2.連載コラム! 周さんのNZ生活(Vol.89)

  「 死者にむち打て 」

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 大惨事は日を追うごとに大きくなる。死者、行方不明者の数が日ごと時間
 ごとに増えていく。東京の自宅が心配になって一時帰国した。成田空港内
 は電力節約で薄暗く、館内には航空会社のロゴの入った寝袋が積み上げら
 れている。空港職員や行き先を失った旅行客のためのものだろう。空港か
 ら都心までのエキスプレスは運休。湾岸道路は一部不通で京葉道路を使っ
 てのリムジンの輸送だ。バスから眺める周辺の家はいつもと違って自主的
 な節電のためにまるでニュージーランドの田舎道を走っているように薄暗
 い。

 繰り返しニュースで放映される大津波の様子はスマトラ沖の大津波で見た
 ニュースの画像とまったく同じだ。先進国ニッポンの海岸がまるでインド
 ネシアの観光地であったシーンと同じように家や車、船が巨大なごみの塊
 と一緒に陸地を浸食していく。戦後最悪。多くの犠牲者は津波によるもの
 だ。地震国日本。地震や津波に対する対策は世界最高のレベルといわれて
 きたのに。

 ニューズウイーク(日本語版)3月23日号に世界の津波対策の記事が載っ
 ている。これによるとアメリカ海洋大気局(NOAA)は正確な津波データを
 リアルタイムで収集できる「ツナモグラフ」を開発し太平洋を中心に50
 基を備え付けている。このデータを用いることにより津波の襲来を正確に
 予測できるという。そしてわが日本はこの「ツナモグラフ」を1基も設置
 していないという。オーストラリアをはじめチリ、インドネシア、タイ、
 ロシアまで設置しているというのに。何故だ。

 ニューズウイークは言う。「日本は世界で最も津波対策が進んでいるとい
 われる国だが、ツナモグラフを設置しておらず、どの時点で捜索・救援活
 動を始めて安全か判断できる体制が備わっていなかった」。どういうこと
 だ。日本はインドネシア、タイ、ロシアより後進国か。ツナモグラフは1
 基20万ドルだという。
 その程度ならアメリカの技術をいただいて日本の沿岸に100基でも20
 0基でも設置することができたろう。連日テレビに登場する地震学者や科
 学リポーターにこの機械について意見を聞きたいものだ。

 地震、津波は自然災害だが東電福島原発の事故は人災だ。「想定外の大地
 震」などという言い訳は聞きたくない。時間と場所を問わずいつかは起き
 るという大地震は学者や政治家でなくても日本人なら誰でも「想定内」だっ
 た。その想定を無視して原発を作ったのは誰だ。「原発は安全」と何べん
 も繰り返しながらこれまで原発の事故は何度起きたことか。日本有数のク
 オリティー雑誌、文芸春秋の4月号に「原子力発電は安全」という広告が
 載っているのはなんとも皮肉だ。広告とはいえ日ごろ政治家や役人、自ら
 属するメディアさえ鋭く斬る文芸春秋にこの広告についてどう思うかお聞
 きしたいものだ。

 テレビでは状況を説明する東電の社員、政府民主党を鋭く追い詰める野党
 自民党やメディアがニュースで流れる。茶番だ。追求されてしどろもどろ
 の東電幹部社員だって原発のできた70年代は子供だろう。70年代とい
 えばこの国の政治を動かしていたのはいま政府民主党を追求している自民
 党だろう。まっとうな地震学者の危惧を無視し、御用学者に「安全」をう
 たわせて地震国日本に原発を作らせた政治家、役人、電力会社のトップは
 墓の中だ。

 楚人・伍子胥は復讐のために死者の墓を暴き、その死体にむちを振るった
 という。「死者に鞭打つ」のいわれである。たとえ悪人であってもすでに
 この世のものでない者をあしざまに言うのは日本人のセンスに合わないか
 もしれない。しかし、この際、原子力発電を無理やり推進したかつての日
 本のリーダーたちの行状と思惑をあらためて俎上に載せてもいいのではな
 いか。死者に鞭打たなければこの国はまた過ちを犯すだろう。

 (周)



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  3.ホリスティックニュージーランドからのお知らせ

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【あなたにもできる! ニュージーランド移住情報 】
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 今回もご愛読いただきまして、ありがとうございました。
 次回のニュージーランド情報もお楽しみに!

 これからもどうぞよろしくお願いいたします。


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