トップページ > 移住メルマガ > Vol. 19 NZ マイバッグ運動が盛ん!?
イーストウィンド 移住メルマガ 隔週月曜日配信 現地ニュース、イベント情報など、ニュージーランドで役立つ情報満載のメールマガジンです。

<前の号  | 次の号>

Vol. 19 NZ マイバッグ運動が盛ん!?

VOL.19 2008年2月11日 ───────────────────────
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「イーストウィンド 移住メルマガ」

   ■■■■      あなたにもできる!       ■   ■
   ■                         ■ ■ ■ 
   ■■■      ニュージーランド移住情報     ■ ■ ■ 
   ■                         ■ ■ ■
   ■■■■     https://eastwind.co.nz/     ■■■■■ 



無料メールマガジンの登録・解除はこちらから↓
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/index.php


                発行:イーストウィンド <隔週月曜配信>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


2月6日は、ワイタンギデーの休日でした。

1840年2月6日にワイタンギ条約が締結されたことを記念する日です。ニュー
ジーランドは地球上で一番最後に発見された国で、もっとも新しい国と言え
ます。しかしながら、1800年代以降、ヨーロッパからの捕鯨船が入港するよ
うになってからは、次第にいざこざが絶えなくなり、マオリ族の平和な暮ら
しは白人に侵略されていきました。

ワイタンギ条約は、「全てのマオリ族は英国女王の臣民となり、ニュージー
ランドの主権を王冠に譲る」、「マオリの土地保有件は保証されるが、それ
らの土地はすべてイギリス政府へのみ売却される」、「マオリはイギリス国
民としての権利を認められる」というものでした。

しかし翻訳の問題から、マオリは「全ての土地は自分たちのもの」と認識し
、白人は「ニュージーランドはイギリスの植民地である」と認識していたた
め、ワイタンギ条約締結後も30年にわたるマオリ族の反乱が起こりました。

今は平和なニュージーランドも、このような侵略の歴史があったということ
を忘れないようにしなくてはいけませんね。


(よ)


◆─────────────────────────────────◆

今日のメルマガラインナップ

◆─────────────────────────────────◆


1.生活情報(Vol.03) 〜 税金について 〜
2.教育事情(Vol.04) 〜 高校編 〜
3.連載コラム! 周さんのNZ生活(Vol.13)
   〜 マイバッグ運動 〜


◆─────────────────────────────────◆

  1.生活情報(Vol.03) 〜 税金について 〜

◆─────────────────────────────────◆


現在日本では、年金問題が浮上し、老後の生活に不安を抱える人や、徴収さ
れた税金の使われ方などがよく論議されています。すでに年金をもらえる年
齢の人ばかりではなく、まだ年金をもらうのはずっと先の若い世代もが、年
金には大きな期待はしなくなってきているのではないでしょうか。

ニュージーランドで去年報道されたニュースに、こんなものがありました。
「政府の剰余金、予想より10億ドル超える」2006年12月までの6ヶ月間、政
府の利益剰余金は34億ドルと予測されていたが 投資収益が予想より高かっ
た為、実際には44億ドルと当初の予想を10億ドル超えた。

では、こんなに国家財政に余裕があるなんて、一体どこから税金が徴収され
ているのでしょうか?


ニュージーランドの税金には以下のようなものがあります。

・GST(Goods & Service Tax)
ニュージーランドの消費税を意味するもので、内税方式12.5%が課せられて
います。国内で消費する商品やサービスが対象なので、買い物やホテル宿泊
など、居住者、旅行者関係なく、支払うことが義務づけられています。

・個人所得税(Pay As You Earn)
所得税は、ニュージーランドで働くすべての人に納付義務があるので、ニュ
ージーランド人のみならず、ワーキングホリデービザなどでニュージーラン
ドで仕事をする人も納税する必要があります。税率は所得によって異なりま
すが、通常19.5%で、年収が約4万ドルを超えると33%となります。

・住民税と地方税(Rates)
ニュージーランドで家を購入すると各市町村の自治体から住民税支払いの請
求書が届きます。こちらは土地に対する固定資産税、市町村の基本課税、下
水道施設使用料、ごみ焼却費用負担金に対する税金となります。

・源泉課税
銀行利息や配当金など、おもに投資活動からの収入に課せられるのが源泉課
税(Withholding Tax)となります。税法上の居住者でなくても、ニュージ
ーランドに口座を持ち、利息が発生する場合には課税対象となります。

・相続税
基本的に相続税(Inheritance Duty)はありません。そのため、親からの遺
産には税金が課せられず、預金や不動産の譲渡も全額受け取れます。しかし
、いろいろな制約や相続の条件によって課税される可能性もあります。


日本では酒税、印紙税、相続税がかかりますが、ニュージーランドにはこう
いった税金はありません。また、日本では、国民から支払われた税金は主に
社会保険(年金)、公共事業、地方交付税交付金、国債費にあてられます。

ニュージーランドでは国家財政の7割以上がGTSとPAYEの2つの税金でやりく
りされており、企業からの税収が少ないのが特徴です。支払われた多くの税
金は国民に還元されるため、医療費や学費、地域によっては水道代が無料に
なります。

また、Family Assistanceという低・中所得者および18歳以下の扶養家族を
持つ家庭への政府の補助制度、20歳以上で合計10年(50歳以上で5年間要)ニ
ュージーランドで生活すれば65歳から労働者の収入70%に当たる年金が支給
されます。

日本では税金の使い道がはっきりせず国民に還元されているという実感は薄
いですが、ニュージーランドでは国民への還元が主となっており、消費税12
.5%と日本に比べて非常に高いですが、内税ですのでほとんど気になりませ
んし(日本のように内税と外税と分けて記載されることはほとんどありませ
ん)、医療費や学費無料、年金給付、生活補助という面を考えると高い税金
を支払っているという感覚はありません。


大切なのは、支払っている税金の金額ではなく、支払った税金の使われ方と
いうことですね。


◆─────────────────────────────────◆

  2.教育事情(Vol.04) 〜 高校編 〜

◆─────────────────────────────────◆


最近、日本で中学校を卒業してからニュージーランドの高校への進学を希望
する人が増えています。1年間の留学の生徒さんも多くいるのですが、卒業
目的の生徒さんが年々増えているように感じます。卒業後は、日本の大学に
帰国子女枠で進学する生徒さんがほとんどですが、中には、ニュージーラン
ドに残る生徒さんや、カナダやオーストラリアなど、別の国の大学に進学す
る生徒さんもいます。どちらにしても、高校時代を海外で過ごした経験は、
その後の生徒さんの人生に大きく影響してくることと思います。

では、ニュージーランドの高校は、どのようなシステムになっているのでし
ょうか?まず、ニュージーランドの高校は、Secondary Schoolと呼ばれてお
り、中高一貫制をとっています。Primary Schoolを終えて、Year8からYear1
3までがSecondary Schoolとなります。年齢にすると13歳から18歳までの間
に高校に通うことになります。しかし、ニュージーランドの義務教育は16歳
の誕生日までなので、Year13まで通うことなくYear12で卒業する生徒もいま
す。

高校は日本とは異なり、4学期制になっており、第1学期はだいたい1月か2月
に始まるのが普通です。1年の終わり、第4学期の後の休暇が最も長く、クリ
スマスから2月までの1ヵ月半が休みになります。これは季節もちょうど夏で
すし、日本の夏休みにあたります。ただ学年末になるので、夏休みの宿題と
いったものはそれほどないようです。生徒にしてみたら、本当にのびのびと
過ごせる時期で、多くの留学生は、この時期日本へ帰国します。

Year9とYear10では、クラス(ホームルーム)があり、主要な科目はクラス
メイトと一緒に学びます。しかし、Year11以上になると、クラス単位での授
業はほぼなくなり、自分の履修する科目を選択し、科目ごとに違う顔ぶれと
一緒に勉強することになります。このあたりが、どちらかというと日本の大
学のような教科選択制に近いかと思います。

また、この選択教科も、日本のように「大学受験のために必要な教科を勉強
する」ためのものではなく、本当に自分が興味のある、将来勉強したいと思
っている科目を選択していきます。ですので、例えば、美術の時間ひとつと
っても、「油絵の授業で油絵を書くのが始めて」という生徒さんはほとんど
いません。もともと持っているスキルをさらに伸ばしていくのがニュージー
ランドの高校の授業方式です。

弊社でお世話している生徒さんを学校見学に連れて行くと、ほとんどの場合
「将来なにを勉強したいのか。どんな職業に就きたいのか」ということを聞
かれます。日本で中学校を卒業したばかりの生徒さんは、「ニュージーラン
ドの高校に進学する」というだけでも大きな目標を一つ実現しているので、
その先のことをいきなり聞かれても、びっくりしてしまうことも多いようで
す。しかしながら、ニュージーランドでは、高校進学の時に、みな将来の目
標を立てている場合が多く、目的をもたない日本の生徒さんに学校側が驚く
こともしばしばです。

ニュージーランドの教育制度は、履修した単位によってとれる資格を、NCEA
と呼ばれるものでランク付けしています。通常、Year11で、NCEA Level1に
向けた学習をします。その後、Year12でLevel2に向けた学習を、Year13でL
evel3上の学習をすることになります。NCEAの試験は毎年年度末(12月)に
行われ、この結果がその年の成績となります。もちろん学期ごとの学内試験
も行われるのですが、このNCEAは国単位での試験というわけです。

卒業後の進路は、おおまかに言って、1就職、2専門学校(ポリテクとよばれ
る)3大学進学となります。ポリテクへは、Year12終了で進学可能ですが、
大学進学をする場合は、Year13まですすみNCEAのLevel3の資格を得る必要が
あります。そしてそのLevel3の成績が一定基準以上でないと、大学進学は認
められないのです。高校生活最後の一年は大学進学のために費やされる受験
の年といえ、これは日本と同じような状況です。しかしながら、あくまでも
受験勉強ではなく、学校で教わることをしっかり身に付けておけば問題あり
ません。NCEA Level3は国際的にも認められており、イギリスの大学に進学
する場合などもNCEA Level3で一定以上の成績をとることで大学入学資格が
あると認定されます。ちなみに、大学を卒業すると、Level5 の資格を得る
ことができます。

ニュージーランドの高校のレベルは、日本のような偏差値はなく、Decileと
いうもので格付けされています。これは、勉強のみならず、スポーツや、学
校の施設や環境など、総合評価で決定されたものです。しかしながら、ニュ
ージーランドの高校はほとんどが政府から補助金を得ている公立校であり、
私立にはこのDecile評価はありません。ですので、Decileの高い学校に入学
するためには、受験して入学するのではなく、その高校がある学区域に引越
しをする家庭も多いようです。

日本のように、マイホームは一生に一軒という考え方のあまり根付いていな
いニュージーランド人は、子供の進学に合わせて家を買い換えて引っ越すこ
ともよくあります。従って、Decileの高い学校がある地域の物件は、売買が
しやすいと言われています。競争率という意味では、私立の高校の方が、厳
しい入学条件を設けているケースが多いです。公立に行けば学費も無料なの
に、あえて学費がかかる私立校へ子供を入学させたいと思う親が多いという
ことですね。


◆─────────────────────────────────◆

  3.連載コラム! 周さんのNZ生活(VOL.13)
    〜 マイバッグ運動 〜

◆─────────────────────────────────◆


スーパーマーケットにおけるマイバッグ運動が盛んだ。オークランドのスー
パーでも「環境保護のためにマイバッグで買い物を」とPRに努めている。そ
のせいか最近ではレジの横においてあるグリーンのバッグを買う人が増えた。

資源小国日本もかなり前からスーパーでは顧客にマイバッグを勧めて「省資
源」をPRしていた。だが、つい最近見たNHKの特集はすごかった。あるスー
パーのレジ付近に近所の主婦たち(ボランティアだという)10人くらいがお
そろいのグリーンのウインドブレーカーを着てずらりと並びマイバッグを持
たない人に声をかける。注意された人は苦笑いしながらも「申し訳ない。今
後注意します」と謝るのだ。謝らせたおばさんたちのうれしそうな顔・・・
。おかげでこの地域のマイバッグ使用率は98パーセントだという。

ニュージーランドではここまでやるだろうか。まずスーパーマーケット側が
営業妨害だとしてやらせないのではないか。省エネマイバッグは理想だが人
それぞれに事情がある。そこまでやるのは異常ではないか。以前のコラムで
もゴミ捨てをチェックする“ボランティア”について触れたが「日本のマイ
バッグ・チェックおばさん」たちも少し行きすぎではないか。戦時中の「隣
組竹やり訓練」を思い出す。(ちょっと古過ぎてわかる人は少ないか)とも
かく数を頼んで少数者を差別する感じが不快だ。

とはいえ「衆寡敵せず」。我が家もマイバッグで買い物を始めた。だがここ
ですぐ困ったことが発生した。これまでスーパーでもらったプラスティック
バッグはキッチンの生ゴミを小さくまとめるのに便利だった。決して無駄に
していたわけではない。ちゃんと二次使用していたのである。仕方がないの
でキッチン用に小さなプラスティックバッグを買うハメになった。そんなわ
けで我が家に限ってはマイバッグ運動はあまり省エネに結びついていない。


(周)


───────────────────────────────────
【あなたにもできる! ニュージーランド移住情報 】
───────────────────────────────────

今回もご愛読いただきまして、ありがとうございました。
次回のニュージーランド情報もお楽しみに!

これからもどうぞよろしくお願いいたします。


ご意見・ご感想はこちら
→ 


  ■発行周期    隔週月曜日配信
  ■配信元     イーストウィンド  https://eastwind.co.nz/
  ■お問い合わせ  
  ■バックナンバー
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/ijyu_backnumber.htm

  ■無料メールマガジンの登録・解除はこちら
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/index.php


>> このメールマガジンの内容を転載される場合はお知らせください。<<

Copyright(C) 2007 East Wind, All Rights Reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

無料購読フォーム

メールマガジンの登録・解除はこちらからどうぞ

配信希望メールアドレス

解除希望メールアドレス

バックナンバー

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

2010年

2009年

2008年

2007年