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Vol. 230 不動産価格が100万ドルを超えたオークランド
VOL.230 2016年9月12日 ───────────────────────
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発行:イーストウィンド <隔週月曜配信>
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皆さま、こんにちは。
先日オークランド西にある、Ambury Regional Parkに行ってきました。こ
ちらは公園という名前になっていますが、どちらかというとファームに近
く、牛や羊、馬や豚といった動物と触れ合う事のできる公園になっていま
す。
動物と触れ合えるとあって親子連れが多く、羊の柵の中に入って子羊を追
いかけてる子供たちや、柵越しに馬や牛に草をあげる光景など見られまし
た。
場所もオークランド空港へ行く途中なので市内から気軽に行けますし、な
んといってもRegional Parkなので入園料はなく無料となっていますので、
オークランド在住の方にはお勧めです。
それでは本日のメルマガをお届けいたします。
(た)
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今日のメルマガラインナップ
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1. 不動産価格が100万ドルを超えたオークランド
2. 税務コラム ニホンの税金、セカイの税金
「第36回:百貨店と爆買いの終わり」
3. ご案内:いま注目される、海外相続の必要性について
4. 移住会員さま/NZコラム
Little Forestさんのニュージーランドコラム
〜 息子が通っているモンテッソーリ学校について 〜
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1. 不動産価格が100万ドルを超えたオークランド
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オークランドの先月の不動産平均価格が100万ドル(約7,500万円)を超え
たことが話題になっています。
その価格は1,013,632ドル、これは昨年の同月より15.9%多い数字で、現在
オークランドの3分の1の家がすでに100万ドルを超えています。
たとえば近隣の都市では、ハミルトンで平均518,387ドル(昨年同月より
29.3%上昇)、タウランガ557,640ドル(26.3%上昇)、ウェリントン
536,065ドル(17.6%上昇)なので、オークランドは他都市の倍近くの価格
がついている、ということになります。
このような状況で、オークランドの住宅価格高騰により、過去2年以内に、
オークランドを離れ他の都市に移住することを考えたという家族が32.2%、
それは良いアイデアという意見が36.3%という統計が出ています。つまり
オークランドに居住する7割近くの人が何らかの懸念を示している、という
ことになります。
また今年行われたNZ国内調査では、13%が現在家を購入するのには良い時
期、33%が悪い時期であるとの回答があります。
昨年は17%が良い、20%が悪い時期であると回答していました。
来月から投資家対象に不動産購入の頭金が40%に増えることなど、不動産
高騰への対策が導入されますが、今後も不動産価格が上がっていくようで
あれば、不動産購入規制は益々厳しいものになっていくことが予想されま
す。
エコノミストが選ぶ世界で住みやすい都市の8位にランキングされたばかり
のオークランドですが、その住宅事情は今後も解決していかなければなら
ない最も重要な要素のひとつなのです。
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2. 税務コラム ニホンの税金、セカイの税金
「第36回:百貨店と爆買いの終わり」
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こんにちは!国際税務コンサルタントのJATコンサルティング代表 内山直
己です。この場をお借りして税金に関するお話しをさせていただいていま
す。
今年の4月になって、中国の税制が変わったことにより、日本の百貨店を
中心とした小売店舗における中国人の通称「爆買い」がすっかり鳴りを潜
めたことは、ご存知の方も多いかと思います。
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(引用開始:)
中国政府は4月、越境EC(電子商取引)に関する税制を変更した。事実上、
免税だった個人輸入扱いの荷物に一般貿易並みの税金を課した。高級時計
の関税は、それまでの30%から60%に、酒や化粧品なども50%から60%に
引き上げた。
その結果、個人輸入では税金がかからないという利点を生かし荒稼ぎして
きたブローカーは、税制が変わったことでコストが合わなくなり、爆買い
&転売のビジネスから手を引いた。
(引用終了:2016年7月27日付ビジネスジャーナルより抜粋)
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中国人観光客の爆買いには大きく分けて2種類の人がいたと推定されます。
一つ目は、自分や家族などで使うプライベート利用を目的として爆買いを
していた観光客(親類、友人へのお土産も含む)。
そして、二つ目がビジネス客、つまり転売目的で爆買いしていたブローカー
です。
彼らは日本と中国の日本製商品の価格差(日本では中国で購入できる値段
のおよそ半分で買うことができたといいいます。)を利用して爆買いを続
けていたのです。
それが関税の増税に伴い、中国と日本の価格差がほとんどなくなりました。
しかし、前者であれば、増税になったからといって中国国内で買うのとそ
れほど金額が変わらないわけですから、引き続き、信用のある日本国内で
買い物をしても不思議はないはずです。なぜなら、中国国内で購入できる
「日本製」にはニセモノがかなり流通しているらしく、ホンモノの日本製
を手に入れる事も日本で爆買いをしていた理由のひとつだからです。それ
が増税後、潮が引くように爆買い観光客がいなくなったということは、価
格(プライス)と価値(クォリティー)の両方が爆買いの目的だった一般
観光客と比較して、価格だけが重要だったブローカーがかなりの数いたと
考えて間違いないでしょう。
爆買いのピークアウトが一番大きく影を落とすのは百貨店と言われていま
す。百貨店は中国人のおかげで何年にも渡る売上の減少傾向に歯止めがか
かり、売り場構成や人材配置など、中国人観光客を増やすことを戦略とし
てきました。ほぼ、中国人観光客にフォーカスした一本足打法だったわけ
ですが、これからどのように軌道修正していくか?これからの百貨店ビジ
ネスはイバラの道かもしれません。
それでは、今日はこれくらいにしておきますね。ではまた!
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3. ご案内:いま注目される、海外相続の必要性について
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2008年にいわゆるリーマンショックで端を発した世界的金融危機と続く経
済停滞。そんな中で起こった東日本大震災の日本経済への計りがたいダメー
ジは、今後の日本の経済復興がどれほど険しい道なのかを日本国民にいみ
じくも知らしめることになりました。
これからの日本政府は「震災復興」という言葉だけを利用して、あらゆる
角度から国民に負担を課していくことは目に見えて明らかです。
それに先立って2010年、すでに2011年度の税制改革法案の中で政府は「所
得税増税」「相続税増税」「消費税増税」等の非常に大きな税制改正を通
す予定であることを発表していました。
震災後の対策に右往左往する中国会審議が延期されているものもあります
が、近い将来必ず国民の負担がさらに増大する方向に政治が舵取りされて
いくのは間違いありません。
その中でもとくに相続税の基礎控除が引き下げられました。
「5000万+相続人毎1000万」だったものが、「3000万+相続人毎600万」に
引き下げられています。さらに死亡保険の非課税枠を縮小して相当な増税
を予定しています。
相続税はスイス・スウェーデン・イタリア・カナダ・シンガポール・タイ・
マレーシア・オーストラリア・ニュージーランドなど廃止している国も多
く、これから廃止に向けて動いている国も増える中で、「死者に鞭打つ」
時代遅れの税金でありながら、日本では裕福な層から効率的に税金を徴収
できるシステムとしてますます強化しようとしているのです。
子供たちのために必死で働き蓄えた資産、すでに所得の段階で納税してい
る資産への再課税が一層厳しくなり、原発の健康不安は増大し、そしてな
により国(政府)に対する信頼が喪失している今の日本。日本人として、
1人の親として、未来を担う世代へいかに資産を残せるのかー今こそ、世
界を視野に入れた相続対策に踏み出す時です。
海外相続、相続対策について詳しく資料を元にご案内させていただきます。
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4. 移住会員さま/NZコラム
Little Forestさんのニュージーランドコラム
〜 息子が通っているモンテッソーリ学校について 〜
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こんにちは、オークランドの西の農村地帯のリトルフォレストB&Bから、
今回もコラムを書かせていただきます。
今回は我が家の3歳の息子が通っているモンテッソーリ学校についてお話さ
せて頂きます。
モンテッソーリ教育とは簡単に言うと子供の個性に合わせて、段階的に引
き上げていくという教育方針で、計算・読み書きに至るまで、モンテッソー
リ独自の「教具」と呼ばれる教材を用います。
例えば、ひとつの大きな箱の中に、同じサイズの四角いブッロクが丁度10
個収まるとして、その中にブロックをカウントさせながら、子供たちに納
めさせることで、空っぽ=0から、満タン=10・・そしてその箱を10個作ら
せたらブロックは全部で100になる・・という様な具合に、視覚・体験的に
学習させるのが特徴的です。
先生主導の一律の流れに沿って、子供たちを一斉に教育させる教育システ
ムではないため、先生たちは実に子供たちの個性をよく把握しています。
それぞれの名前から個性、好き嫌い、興味の対象、こだわりの強さまで幅
広く分析されており、それに応じた教育方針を打ち出して頂けるので、子
供を預ける側としては、とても頼もしく思いながら通わせて頂いています。
ちなみにここの先生たちは国際色豊かなNZらしく、オーナーがスリランカ
人、先生たちは中国人にインド人、ローカルのキウイと様々な人種の方々
です。
オーナーのスリランカ人はインド系なので、いつもウチの子の名前を「ハ
ルジ〜」と呼びます。名前の後に付ける「ジ」には日本語の「さん」と同
じ意味があるそうです。インドの子供はお母さんを「マミジ」と呼んだり
するのですが、響きが可愛いですよね。
モンテッソーリが身近で、かつこんなにも国際色豊かな影響を受けながら
3歳の時を過ごす。そんなことができるのも、移民国家であるニュージーラ
ンドならではな過ごし方だなと感じる今日この頃です。
次回からもニュージーランドのモンテッソーリ教育についてお伝えしたい
と思います。
今回もお付き合い頂きありがとうございました。
■Little Forestさんのニュージーランドコラムバックナンバー:
「カソリック系スクール入学の手順」
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/index.php?vol=225
「ニュージーランドの英語教育」
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/index.php?vol=203
「ニュージーランドの育児環境」
https://eastwind.co.nz/mailmagazine/index.php?vol=200
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<編集部より>
次回の移住メルマガは9月26日の配信となります。
どうぞお楽しみに!
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