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Vol. 18 NZ 放課後に日本語教育を受ける!?

VOL.18 2008年1月29日 ───────────────────────
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                発行:イーストウィンド <隔週月曜配信>
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先日、世界最高峰のエベレストに、世界で初めて登頂に成功した
エドモンド・ヒラリー卿が亡くなりました。88歳でした。

ニュージーランドのような小国で、世界の記録を打ち出す人物は
それほど多くはありません。彼は、まだ存命中から銅像になり、
5ドル紙幣の肖像としても登場していました。

国葬はオークランドのトリニティチャーチにて執り行われましたが、
クライストチャーチでも、大聖堂広場に大型スクリーンが設置され、
ライブ映像で見守る多くの国民の姿がありました。

ニュージーランドの英雄は、最後に遺灰を海に撒いて欲しいと著書
にしるしていたそうです。ご冥福をお祈りいたします。


(よ)


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今日のメルマガラインナップ

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1.住まいのこと(Vol.03) 〜 不動産の政府評価額について 〜
2.教育事情(Vol.03) 〜 日本語補習校 〜
3.医療事情(Vol.03) 〜 出産する 〜
4.連載コラム! 周さんのNZ生活(Vol.12)
   〜 洗浄便座について 〜


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1.住まいのこと(Vol.03) 〜 不動産の政府評価額について 〜

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ニュージーランドで家を購入するとき、価格に「LV」「RV」などと書かれて
いるのをよく目にします。これは、実際の販売価格にどのようにかかわって
くるのでしょうか。

まず、固定資産税算出のため、クライストチャーチ市役所では、3年に一度、
政府評価額(Rating Valuation)の見直しが行われます。2007年は、この政
府評価額の見直しの年で、クライストチャーチ市内に不動産を所有されてい
る方は、すでに市役所から、書類が届いているかと思います。

2004年から2007年にかけて、クライストチャーチの不動産の価格は、エリア
によって上昇率こそ違うものの、すべてのエリアで上昇し、それにあわせて
政府評価額もあがっています。ただ、この政府評価額は、実際に物件を1件1
件、詳しく中を見て回っているのではなく、土地の広さ、建物面積、築年数
、建築素材などのデータを打ち込み、自動算出しているので、物件によって
は、実際のマーケット価格よりも低い、あるいは高いといったケースもあり
ます。

実際に、先日オークションで売却されたメリベールの物件は、今年の政府評
価額が、$665,000でしたが、家全体をリフォームし、お庭もきれいに保って
いたので、$1,100,000で売却されました。


■エイボンヘッドにある物件例
レンガとタイルのパーマネント・マテリアルといわれる素材の物件です。

政府評価額 $273,000
土地評価額(LV=Land Value)$246,000
建物評価額(Value of Improvements)$27,000
土地面積  約600
建物面積  100


■パパヌイにある物件例
素材は木材(ウェザーボード)の物件です。

政府評価額 $286,000
土地評価額 $204,000
建物評価額 $82,000
土地面積  約600
建物面積  100

通常、パーマネント・マテリアルの物件のほうが、木材の物件よりも価値が
あると思うのですが、政府評価額では、$55,000も違いがあります。

物件の購入あるいは売却時に、政府評価額を基準に価格を考慮される方も多
いですが、上記のようなケースもあるため、政府評価額はある程度の目安に
はなるかもしれませんが、実際に物件の状態・程度、マーケット価格またエ
リアなどを考慮する必要があります。

イーストウィンドでは、オークランド・クライストチャーチ・クィーンズタ
ウンで、信用のおける不動産屋ディーラーをご紹介しております。
不動産購入を検討される際は、ぜひイーストウィンドまでご相談ください。


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  2.教育事情(Vol.03) 〜 日本語補習校 〜

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ニュージーランドでは、日本人の子女が多く在住する、オークランドとクラ
イストチャーチに「日本語補習校」があります。ニュージーランドには塾と
いうものがありませんので、休みの日や放課後に学校へ行くなんて!と驚く
ニュージーランド人もいますが、海外で生活しながらも日本語もきちんと話
せるようになって欲しいという親の願いから、多くの日本人子女は、この日
本語補習校へ通っています。どちらの地域の学校も、日本人会が主催となっ
ていますので、まずは、各地域の日本人会(オークランドは二水会も含む)
の会員になる必要があります。(会員以外の方は、授業料が高くなります)

オークランドの日本語補習校では、「国際部」と「補習部」に分かれており、
「国際部」は、主にニュージーランド在住の子女に国語や日本の文化を教え、
「補習部」では、日本帰国後に、スムーズに日本の教育に入っていけるよう
な基礎学力の養成を目標としており、教科書も日本と同じものを使用してい
ます。クラスにもよりますが、週1〜3回の授業があり、平日の放課後と土曜
日を使って行われます。

クライストチャーチ日本語補習校では、毎週土曜日に日本語の授業が行われ
ています。オークランドのように、国際部と補習部には分かれておらず、内
容的には補習部のみとなり、その中で2つのグループに分かれて学習してい
ますが、最近は生徒の数が増えてきたため、保護者会やアンケートなどでの
意見を元に、オークランドのようにコースを2つに分ける計画があります。

日本語補習校は、日本語を学ぶということが第一目的ですが、それだけでは
なく、日本の文化や行事を学んだり、友達作りの場としても、ニュージーラ
ンドで生活する日本人家族にとっては、とても意義のある場所となっていま
す。お母さん同士が、海外で子育てをする悩みを打ち明けあったり、子供た
ちが日本語でコミュニケーションを取り合ったり、1月にはお正月、2月には
節分、3月にはひなまつり、、、など、日本独自の文化や行事も楽しみなが
ら学んでいけるのです。

やはり、海外で生活をしていると、どんなに言葉で説明をしても、それを体
験したことのない子供たちにとっては遠い国のお話で、根っから日本人とし
て育つのは難しいものです。そんな子供たちに、少しでも自分の生まれ育っ
た日本という国を理解してほしい。そんな親の思いを感じることができます。

たとえば、弊社のオフィスがあるクィーンズタウンにも、多くの日本人家族
が在住しています。しかし、クィーンズタウンには、日本語補習校がありま
せんので、お母さん達が率先して、絵本を読む会「子供文庫」などを開催し
ています。それでも、以前クィーンズタウンに在住していた家族がクライス
トチャーチに越してきた際、「日本人学校のおかげで、ずいぶん日本語が流
暢になった」という話を聞いたことがあります。両親ともに日本人であれば
、家での会話は日本語ですが、どちらかがニュージーランド人だった場合、
やはり日本語に触れる時間は圧倒的に少なくなってしまうのが現状でしょう。

海外で日本人同士が助け合って、子供の日本語教育に力を入れていこうとす
るのは、子供にとっては勉強時間が増えて「ありがた迷惑」かもしれません
が、いつか、「あのとき日本語を勉強しておいてよかった。日本の文化に触
れておいてよかった」と思えるときがくるはずです。

親のエゴではなく、子どもたち自身が、日本語や日本文化を楽しんで勉強し
てくれるにこしたことはありません。そのためには、学校でいかに楽しく授
業を行っていくか、また、お母さんがどれだけ家でも日本語の学習をサポー
トしていけるかが重要です。英語も日本語もバイリンガルで操れるようにな
るためには、親子ともに努力していくことが大切ですね。


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  3.医療事情(Vol.03) 〜 出産する 〜

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ニュージーランドに移住をしている若い夫婦や、移住を目指す若い世代にと
って、ニュージーランドで出産するか日本で出産するかというのは、大きな
悩みどころの一つです。私などは、絶対に日本で産みたいと考えていますが
、その理由は、やはりただでも不安な出産ですから、100%言葉の通じるとこ
ろで産みたいという気持ちと、精神面と生活面の両方を考えたとき、自分の
母親にそばに居て欲しいという気持ちが大きくあるからです。

では、実際、ニュージーランドで妊娠したら、出産までどのような道のりを
たどるのでしょうか。


■まず妊娠しているかをCHECK!

以下の3つの方法で、妊娠チェックができます。
1.市販の妊娠検査薬 “Clear Blue”は 薬局で普通に買えます。
2.GPの診察を受ける。初診費として約$50が掛かります。
  妊娠がわかると、ニュージーランド国民と永住権保持者は無料になるので、
  支払った$50は返金されます。
3.Midwife(※助産婦)のいくつかの所属団体でやっている妊娠検査を受ける。
  これは観光客でも無料で受けられます。


■妊娠していたら

Midwifeを自分で見つける必要があります。所属団体がいくつかあるので、
団体に電話し、予定日(最終月経日より9ヶ月と14日後)を伝えると、スケジ
ュールに空きのあるMidwifeを紹介してくれます。Midwifeはその月に予定日
を迎える妊婦が数人となるように受入れを制限しているので、妊娠がわかっ
たら早めに動く必要があります。

Midwifeという制度がない日本では、このMidwifeの役割について分かりにく
いかもしれません。また、日本では、出産までは10月10日といわれているの
で、この9ヶ月と14日というのも、日本とは数え方が違いますね。


■Midwifeは何をするの?

超音波検査や血液検査などの手配、出産の手配(病院の予約やホームバース
の準備)、また定期的なカウンセリングをおこなう。病院での出産に立ち会
う。また、ホームバースを行う。また産後数週間は産後カウンセリングをす
る。Midwifeのケアはニュージーランド国民は無料。それ以外の場合は、お
よそ面会毎に$30、出産費用はおよそ$1200かかります。


■もしMidwifeが見つからなかったら

GPも超音波検査や血液検査などの手配はできるので、GPの診察を受けること
ができます。しかし、定期的なカウンセリングなど手厚いケアはありません
。中には、こういった検査をまったく受けずに、予定日近くに自分で病院を
訪れて産み、産後も自分の判断で病院に行く、というまったく独立した道を
歩む人もいるようです。この場合、病院側がまったく妊娠の経過のデータを
持っていないため、難産の場合、対応が遅れ危険な状態になる可能性がある
ので注意が必要です。


■定期検診は?

ニュージーランドでは妊娠中2、3回の超音波検査(妊娠12週目、18-22週目)
と血液検査(妊娠初期と後期1度ずつ)が最低限の検査となります。超音波
検査はニュージーランド国民でも一部負担となり約$45かかります。それ以
外は$150くらいです。

日本では普通、数週間に1回定期検診を受け、そのたびに1万円近い費用がか
かり、経済的に厳しい妊婦が定期検診をまったく受けず、駆け込み出産とな
り、病院をたらいまわしにされるなどの問題が起こっていますが、その点で
はニュージーランド国民にとっての出産は経済的にそれほど負担のかかるも
のではなく、国民にやさしいシステムといえます。


■どこで出産する?

まず、病院で出産するか、自宅で出産するかという選択肢がありますが、第1
子は病院で産んで、第2子からは自宅出産という人が多いようです。病院のチ
ョイスは、たとえばクライストチャーチの場合、クライストチャーチ Womens
Hospital、St George Hospital、Burwood Hospital、Lincoln Hospitalなど
があり、クライストチャーチ Womens以外は、通常設備しかないので、難産の
場合は有無を言わさずクライストチャーチWomensに行く事になります。

しかし、クライストチャーチWomens Hospitalは、大病院で忙しいので、他
の病院のようなアットホームな雰囲気はありません。他の病院はベッド数お
よそ10前後なので、産後もお母さん一人一人に対してケアがあります。
(※お母さんが眠れるように夜泣きする子供を預かってくれるなど)
日本のように、個人経営の産婦人科はほとんどなく、だいたい病院か自宅か
、の二択となります。


■出産日が近づいたら

病院に行くのは予定日当日です。Midwifeが病院を予約するので、予定日に
なったらとにかく入院することになります。クライストチャーチWomensの場
合、出産後、数時間したら、他の病院に移らなくてはいけません。緊急の対
応もするクライストチャーチWomensではベッド数が慢性的に足りないため、
入院はできず、純粋に出産のみをすることになります。他の病院では、通常
産後3日目には家に帰されます。日本に比べると、随分短い期間しか入院し
ないことになります。

ニュージーランド国民以外の出産費用は安産で$3800、難産で$7800、帝王
切開で$12700かかります。病院によって費用は異なりますが、大きな差は
ありません。分娩には父親も立ち会うことができますし、立ち会うのがむし
ろ一般的です。ニュージーランドで分娩に立ち会わない父親とういのは、ほ
とんど聞いたことがありません。ただ、帝王切開には基本的には立ち会うこ
とはできません。

出産費用が無料のニュージーランドでは、以前は海外から出産に来る人が多
くいました。ところが、無料で出産して、それが死産だったときに、莫大な
慰謝料を求められたケースがあったのです。それ以来、ニュージーランドで
無料で出産できるのは、ニュージーランド人と、永住権保持者のみと限定さ
れました。しかし、病院はいつも混み合っているわけですから、外国人の出
産は有料とするのはいたしかたないことと思います。

これから子供を持つ予定の方は、ニュージーランドで産むか、日本で産むか
、悩むところです。私の場合は、元々主人はクィーンズタウン在住だったの
ですが、結婚を機にクライストチャーチに引っ越してきました。その理由の
一つが、クィーンズタウンでは出産できる病院がない。という問題がありま
した。クィーンズタウンで子供を産む場合、ダニーデンか、インバーカーギ
ルまで行かなくてはいけません。どちらも緊急でいけるような距離ではあり
ませんから、出産予定日が近づくと、出産のためにダニーデンへ行くケース
が多いようです。どこで産んでも大変なことに変わりはありませんが、後悔
のない方法を選択したいものです。


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  4.連載コラム! 周さんのNZ生活(VOL.12)
    〜 洗浄便座について 〜

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尾篭な話であるがオークランドに来て真っ先に困ったのはトイレであった。

見て回った借家のどこにも「温水洗浄便座」が付いていない。商品名を書く
と宣伝になってしまうのでここでは“洗浄便座”と言おう。T社が日本で発
売したのは1980年のことだそうだからこの歴史はもう30年にもなるわけだ。

筆者はかなり早い段階で使い始めたのでこれがないとどうも落ち着かない。
正月休みで日本に帰ったあとだからオークランドの「洗浄便座後進国」ぶり
がとくに気になる。日本では家庭はもとよりレストランやデパート、ゴルフ
場にもほとんど付いているのに。

オークランドにもないわけではないが日本製の広告を見るとやたら高い。し
かし、安いのがあったのである。出入りの水道屋さんが「安いのがあるよ。
N・・・L製品だ」と言う。早速購入したのだがこれがよく故障する。この2
年で4回は修理を頼んだ。売りつけた水道屋を問い詰めるといわく「これは
タイのN・・・L社だ」。日本のN社とはロゴがよく似ているのだが・・・?
水道屋も責任上いやな顔をせずに直しに来てくれるので良としている。

この便座が安い理由はもう一つ。温水が使えないのである。単に便器洗浄タ
ンクへの水道からパイプを引いただけだからお尻に当たる水は冷たい。我が
家は温水洗浄便座ならぬ「冷水洗浄便座」である。今の季節は気にならない
が冬になると家人から「冷ややかな抗議」を受ける。耐えて春を待つのみで
ある。

マーケティングの世界では「8パーセントの法則」というのがある。ある商
品の普及率が8パーセントを超えると爆発的に販売が伸びることをさす。白
モノといわれる家電製品。洗濯機、冷蔵庫、エアコン・・・。すべてが8パ
ーセントの普及率を超したあたりから急速に普及する。「お隣が買ったから
ウチも・・・」というライバル意識もあろうが8パーセントの普及率にたど
り着くまでに製品機能の改善とその後の大量生産による値下げが期待できる
からだといわれている。

日本の温水洗浄便座は各社乱立となって今では発売当時の十分の一くらいの
価格になったようだ。KIWIの家庭ではどのくらい普及しているのだろう。使
い始めたらKIWIも病み付きになると思うのだが。ニュージーランドにおける
普及率向上が待たれる。


(周)   


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【あなたにもできる! ニュージーランド移住情報 】
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今回もご愛読いただきまして、ありがとうございました。
次回のニュージーランド情報もお楽しみに!

これからもどうぞよろしくお願いいたします。


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