VOL.74 2010年5月10日 ────────────────────────
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発行:イーストウィンド <隔週月曜配信>
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皆さま、こんにちは。
いつもご愛読くださいまして、ありがとうございます。
先週末、ニュージーランドのオークランドは、
WRC(世界ラリー選手権)の舞台となっており、
オークランド市内や郊外の農道をラリーカーが走っていました。
普段見慣れない光景は刺激的ですね。
今年の9月には、北海道で2年ぶりのWRCがあるようです。
それでは今回のメルマガをお届けします。
(き)
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今日のメルマガラインナップ
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1. ニュージーランドのお葬式
2.連載コラム! 周さんのNZ生活(Vol.68)
「 ACC体験記 」
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1. ニュージーランドのお葬式
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先日、オークランドにて、日本の友人の葬儀に参列しました。
ニュージーランドでの葬儀は教会で行われる場合もありますが、今回はセ
レモニー・ホールでの葬儀でした。下記費用は、ほんの一例です。
・火葬費用:$3,500 〜 $5,000
・葬儀費用:$2,000 (30人参列)
・棺費用:(葬儀を併せて行う場合)$1,000〜
・お骨(遺灰)を入れる箱:$200〜
・埋葬費:$500〜
遺体の入った棺を上座に、祭司が、故人の紹介をしながら(もちろん、英
語)、どういう人物であったかを紹介しはじめます。その後、故人と縁の
あった方々で、故人との思い出を、一人づつ、前にでて、語り合います。
真面目なスピーチがあれば、ユーモアに富んだ話術で、会場が笑いに包ま
れることもよくあります。
そして、式終了後、棺を外に待たせてある霊柩車に、6人くらいの親族、
友人で運び、参列者は、一人づつ、花を棺の上にに置き、最後のお別れを
します。棺を運ぶ時に、故人が好きだった曲を流しながらお見送りをしま
した。葬祭式場から火葬場へと移動しますが、この時、日本と違うのは、
参列者(遺族)は、火葬場へは行きません。遺体は何時間もかけて焼かれ、
何日か後に業者へ取りに行きますが、お骨ではなく、遺灰となって戻りま
す。日本のように、親族でお骨を箸で拾いあげるという習慣はありません。
日本ほどのフォーマルな喪服での正装の必要はありませんし、香典の習慣
もありません。手ぶらの出席が気になる方は、カードやお花を持参されて
もいいでしょう。
葬儀の式典が終われば、会場を移し、(親族の自宅や、セレモニーホール
の別室などで)簡単な飲み物や軽食で出席者で、故人のことを語り合い、
お開きとなります。
遺灰が届くまで1〜2日かかりますが、日本のように墓石のお墓を購入し、
そこに遺灰を納めたり、自然葬のように、遺灰を山や海、自宅の庭などに、
撒くのも一般的なようです。また、土葬の選択もあります。
私の友人は、このニュージーランドをこよなく愛し、4月の半ばに、ニュー
ジーランドの地に眠りにつきました。
日本人の皆様は、ニュージーランドの永住権を取得し、移住されても、亡
くなったら日本にある先祖代々のお墓に入る選択をされる方がほとんどで
しょう。しかし、私のように、この地で眠る覚悟の者には、死後どうした
いのかを前もって家族に伝えておく必要性を感じた、今回の葬儀参列でし
た。
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2.連載コラム! 周さんのNZ生活(Vol.68)
「 ACC体験記 」
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ついにやってしまった。ぎっくり腰である。所属クラブのコンペに出て珍
しく調子がよく、なんと強豪を差し置いて優勝してしまったのである。すっ
かり気をよくしてあわよくば次のコンペも“連続優勝”とむらむらと意欲
がわいた。
車で10分ほどのところにあるゴルフ場に立派なドライビングレンジがある。
韓国人の経営でニュージーランドには珍しく設備が整っている。日本では
珍しくないがボールが自動的にティーアップされて出てくるし、そのティー
の高さもボタンを押すだけで調整できる。一日100球時間のある限り通う
ことに決めて5日目、腰に違和感を覚えて途中で練習を中止、自宅に帰った
ところで車から降りられなくなった。どうにも腰に力が入らず、無理に降
りようとすると強烈に痛むのである。
近所で評判のいい鍼師のところに駆けつけた。オークランドには漢方医や
鍼師が結構多く住宅街のあちこちに「Acupuncture」(鍼)の看板が立って
いる。中国や韓国からの移民が経営している。人口密度から言ったら東京
より鍼師は多いかもしれない。私見だが鍼治療は中国系は止めたほうがよ
い。鍼の使い回しをするのである。「消毒している」というが針治療が原
因で肝炎に感染すると聞いたことがある。その点韓国系は使い捨て鍼を使
用するので安心だ。
10年前に韓国から移民してきた鍼師Rさんを訪ねると「この症状は無料に
なるからACCを申請しなさい」という。ACCとはThe Accident
Conpensation Corporation(事故補償公社)の略である。ニュージーラ
ンドでは市民であろうと単なる旅行者であろうと突然の事故で怪我をした
人は無料で医師の治療が受けられるという制度なのだ。日本人にはちょっ
と考えられない制度だ。
この制度がニュージーランドにあるということは知っていた。だが、怪我
の原因はゴルフである。遊びである。ゴルフをやりすぎてケガをしたから
といってタダで治療を受けるというのはどうも気後れがする。これは自己
責任だろう。それでもRさんが熱心に勧めてくれるので近所の医院を訪れた。
ニュージーランドにはGP(General Practitioner)という医療制があっ
て、病気や怪我をした場合は先ずGPといわれる医院へ行く。その医院のド
クターは直接治療せず専門医を紹介する。このとき怪我が事故と認定され
れば治療は無料だというのだ。これは昨日ニュージーランドについたばか
りの旅行者でも適用されるのである。GPでは簡単な質問表を書かされる。
その事故はどこでいつどんなふうに起きたか。慢性の怪我ではないのかな
どである。それを元にGPの医師が怪我の状況を診断する。
私の場合は「骨には異常がなく」筋肉の炎症。慢性ではなく突発的な事故
という診断。私が鍼師の名を告げるとそこへ行って治療しなさいと「ACC
証明書」を書いてくれた。
そしてこの診断書までが無料なのだ。(後で聞くとGPの診断書だけは40ド
ル=2800円=くらい取られることもあるらしい)。「ACC証明書」を持っ
て再度Rさんのところに行く。「この怪我なら12回くらいは治療の許可が
出るでしょう」とRさん。
かくして12回、およそ3週間にわたって無料の鍼治療。ただのツーリスト
ビザ、税金は払っていない。この費用(1回の鍼治療50ドル)はニュー
ジーランド国民の税金から支払われる。12回として600ドル。得をしたと
いうより何か申し訳ない気になるのである。
国民皆保険とは言いながら高齢者医療で3割負担の日本。最近話題になっ
たアメリカの医療保険制度のニュースを思い出した。オバマ大統領念願の
国民医療制度がつい最近成立したが、それに公然と反対する勢力。そこに
は明らかにアメリカ人むき出しのエゴが感じられる。「自分たちは保険料
を払っている。保険料の払えない連中の治療費まで税金を使うな!」プラ
カードにオバマさんのどくろの顔を描き、シュプレヒコールでデモ行進す
るアメリカの市民。一方旅行者にタダで医療を受けられても気にしない
ニュージーランド人。この感覚の差は何なのだろう。腰痛は無事に回復し
たが国民性というものの差がいまだに理解できないでいる。
(周)
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【あなたにもできる! ニュージーランド移住情報 】
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今回もご愛読いただきまして、ありがとうございました。
次回のニュージーランド情報もお楽しみに!
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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